開催日:2023年4月30日(日)10:00~15:30 場所:エコルとごし・戸越公園 ★開催概要はこちら |
2023年5月1日(月)で、開館から丸1年を迎えたエコルとごし。その前日に開催した「エコルフェス -2023 SPRING-」では、エコルとごしと戸越公園全体を使って、環境や自然を楽しく、身近に学べるさまざまなイベントを開催しました。
イベントレポートの第2部では、年に一度の大きなイベントを一緒に盛り上げてくださった協力・出展団体の皆さまのブースを中心に、当日の賑わいをお届けします。
今回は「エコを楽しむ4つのエリア」を中心に開催しました。
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↓各項目を押すと該当部分に移動します
1.自然体験エリア
2.環境学習交流エリア
3.エコルとごしエリア
4.飲食エリア
5.そのほかにも・・・
6.おまけのフォトコーナー
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1.自然体験エリア
エコルとごしのある戸越公園は、四季折々移り変わる美しい自然を日常的に感じられる場所です。そんな身近な自然を改めて発見し、より親しみを感じてもらえるよう企画しました。
● 金魚浮沈子を作ってあそぼう! /くらりか(蔵前理科教室ふしぎ不思議)
くらりかさんは東京工業大学卒業生のボランティアグループ。理科が好きな子どもを増やすべく、全国各地で年間500を超える出前講座を開催されています。ペットボトルを使った不思議な理科実験とその話術に、みんな興味津々!
● たねダンゴをつくって花いっぱいに /一般社団法人環境教育振興協会
「植物を育てることは、都市の生物多様性を保全する身近な方法のひとつです」とメッセージをくださった講師の皆さん。赤玉土などの土をこねてつくったダンゴの中に肥料を入れ、最後に花の種をつけて完成する「たねダンゴ」。おうちのプランターや植木鉢にセットして、芽が出るのを楽しみに育ててくださいね。
● 東京の森の木をつかったワークショップ /木ッカケ(品川区商店街連合会)
品川区商店街連合会が運営する「木ッカケ」は、「都会の生活に木のある暮らし」がコンセプト。東京で育つ木を使い、知る「木ッカケ(きっかけ)」になることをめざして活動されています。当日はコースター作りとミニテーブル作りの2つのワークショップがあり、みんな集中して取り組んでいました。
以前、「木ッカケ」の活動を通じて出会ったという、元気な看板BOYも手伝ってくれていました!
● 戸越公園自然探検ツアー 〈エコルとごし〉
昨年も大好評だった戸越公園自然探検ツアーでは、「フィールドパターンカード」を手に持ちながら、自然の中にある丸や星、ハート、うずまき状など、ユニークな形を探しました。
当日朝まで続いた雨により公園内の一部にぬかるみがあり、残念ながら戸越公園のヒミツのエリア(安全管理上、普段は閉鎖している場所)には入ることができませんでしたが、日頃歩いている散策道にも色々な発見があると気づいたツアーでした。
また、自然探検ツアーには、エコルとごしのボランティアメンバーのほか、青稜中学校・高等学校SDGs部の皆さんがガイド役をお手伝いしてくれました。後日学生さんたちから直接「とても楽しんで活動できました!」と嬉しいメッセージもいただきました!
2.環境学習交流エリア
区内に位置する2つの大学のほか、品川区と連携・交流のある自治体の皆さんが日本各地から集まってくださいました。
● 積み木ワークショップ /山梨県早川町森林組合
「ふるさと交流協定」を締結している品川区と山梨県早川町。2007年には、早川町にある標高482メートルの通称「丸山」を、自然と親しむ活動の場、ふるさとの山として丸ごと自由に使える里山「マウントしながわ」として無償で譲り受けました。
そんな「マウントしながわ」里山再生活動の間伐材で作成した積み木で遊べるコーナーは、赤ちゃんや小さなお子さんたちもたくさん参加してくれて大賑わい!
● 木工体験コーナー /長野県飯田市
かんな屑を使ったフラワーアートづくりとMy箸づくりを体験できるとのことで、開始から大人気だった長野県飯田市さんのブース。薄く美しく、ヒノキのいい香りがするかんな屑を自由にまくと、まるで花束のように。木のぬくもりを感じる自分だけのMy箸は、ぜひ長く大切に使ってくださいね。
● 森林や宮古市魚「鮭」に関するパネル展示とクイズ /岩手県宮古市
豊富な森林資源に恵まれている岩手県宮古市。森林資源に関するパネル展示・クイズに加え、本州でトップクラスの水揚げを誇る宮古市の市魚「鮭」について、鮭のふ化から遡上するまでのパネル展示・クイズをご用意いただきました。
● “高知県の木”でキミだけの『木んメダル』をつくろう!! /高知県・一般社団法人高知県木材協会
森の紙芝居とクイズの後、輪切リにした木を紙やすりで削り、自由にデコレーション。ずらっと並んだ丸太は一つひとつサイズも風合いも違って、見ているだけでワクワク。高知県の木工作家さん(土佐ろくろく工房)が制作した製品の販売もあり、賑やかなブースでした。
なお、エコルとごしのキッズスペースにある木のおもちゃは、高知県の木材でつくられたものです。
● 木のおもちゃで遊ぼう /福井県坂井市
坂井市産の木材で制作された木のおもちゃがテーブルの上にたくさん。木の温もりがそのまま感じられるシンプルなものが多く、子どもたちはいろいろな楽しみ方を見つけていました。
● SDGs ゲームで三方よし ~地域の環境・社会・経済を考えよう~ /立正大学研究推進・地域連携センター
学生たちが自ら企画・制作した「SDGsすごろく」を通して、地域の環境・社会・経済がどれもハッピーになる方法を考えます。学生たちがサポートしてくれるので、小さなお子さんたちも安心。
● 水の循環~みんなの使った水はどこに行くの?~ /清泉女子大学 文学部地球市民学科 鈴木ゼミ
生活に身近な「水」をテーマに、品川区の下水や海外の下水事情など、学生たちが当日のために調査して作ってくれた展示パネルやクイズのほか、汚れた水をきれいにする実験も。
● みんなで人力発電レース! /エコルとごし
昨年のオープニングイベントでも好評だった「人力発電レース」。足漕ぎ自転車で発電し、子どもも大人も一緒に白熱のレースを展開していました。
3.エコルとごしエリア
エコルとごし3Fの多目的スペースでは、午前中の1時間半にわたって、環境保全活動団体を含む4つの団体さんによるワークショップを開催しました。
● タンスにねむるハンカチが便利なグッズに変身 /もったいない塾
「もったいない」を合言葉に活動されている「もったいない塾」さん。大きなハンカチを使って、ポシェットやミニバッグ、ティッシュケースなどをつくる方法を教えてくれました。
● 着物や帯のリメイク作品 展示・販売 /リメイク絆
メンバーの皆さんが手掛けたリメイク作品の展示のほか、人気だったのは古着をリメイクした昔懐かしいお手玉。ちょうどよい柔らかさなのか、赤ちゃんも気持ちよさそうに握っていました。
リメイク絆さんによる楽しいお手玉ショーも!(なかなかの高さです)
● つくってみよう!! ペットボトル再生でビーズのかざり /品川区立ゆたか図書館
エコルとごしから徒歩1分の場所にある品川区立ゆたか図書館のブースでは、捨てられてしまうペットボトルを材料にしたワークショップを開催。自分で色をつけた小さなビーズを繋げて、素敵な作品が出来上がりました。
● 地球にもカラダにもいい!おうち抹茶 /株式会社吉村・chazakka
地元企業であり、環境保全活動団体である株式会社吉村さんのブースでは、フードマイレージが低いといわれる抹茶を使ったオリジナルラテの紹介に加え、その場で試飲も。やさしいお味の抹茶ラテは子どもたちにも好評でした。
● いとうせいこう×東光弘スペシャルトークイベント「今すぐ知りたい日本の電力 明日はこっちだ ~ソーラーシェアリングのひみつ~」
同じく3F多目的スペースで、午後はスペシャルトークイベント(事前申込制)を開催しました。作家・クリエイターなどとして幅広く活動されるいとうせいこうさん。実は福島県に「いとうせいこう発電所」をもち、「アーティスト電力」なる新たな電気料金プランを始動させるなど、再生可能エネルギーの普及をめざして活動されています。
トークイベントの様子は別途詳しくご紹介しています。以下ボタンよりご覧ください。
4.飲食エリア
そして今年は満を持して、戸越公園内に広々とした飲食エリアが登場!環境に配慮したキッチンカー3台と、地元4店舗による「エコルパンマルシェ」を開催しました。木々に囲まれ、まるでここが東京都心とは思えない雰囲気。多くの方が賑やかにお食事を召し上がっていました。すべてリユース食器で提供し、お食事後はエコステーションまでご返却いただくなど、エコな運営をめざしました。(皆さん、ご協力ありがとうございます!)
● 農家支援のキッチンカー「eat for」
毎月エコルとごし(戸越公園)にご出店いただいており、“食べることが、社会貢献に。”をテーマに活動されている「eat for」さん。1食につき5円が農家支援につながるほか、地球の未来を考えたさまざまな取り組みを展開されています。
● 台湾料理「おかかキッチン」
エコルとごし最寄り駅である戸越公園駅近くの「おかかキッチン」さん。職員にもファンが多く、ランチに食べることが日々の楽しみのひとつです。当日は主食が途中で完売してしまいましたが、自家製メロンソーダは終始大人気でした!
● 国産有機ポップコーン「農家さんのケトルコーン」
鋳鉄の大釜(ケトル)でダイナミックに作られるポップコーン。「食べるものが体と心をつくる」という想いから、国産有機コーンだけを使用するほか、できる限り無農薬・化学肥料不使用など自然環境に負荷の少ない原材料を使用しています。当日は長~い行列ができていました。
● エコルパンマルシェVol.2
飲食エリアの一角では、前回秋に開催して大好評だった「エコルパンマルシェ」が再び登場!今回は、近隣4店舗から美味しいパンと焼き菓子が届きました(販売はエコルとごしスタッフが行いました)。出店店舗はすべて「SHINAGAWA“もったいない”推進店」に登録し、日ごろから環境負荷を減らす取り組みをされています。どのお店もエコルとごしや戸越公園駅からすぐの場所にあるので、ぜひ実店舗にも行ってみてくださいね。
「これ、ください!」
今回ご出店いただいた4店舗はこちら。
● SPICE DELI/戸越公園駅(エコルとごしから10分)
実店舗(テイクアウト)では、スパイスカレーやハーブを使ったドリンクが人気!スパイス好きにはたまらないお店です。
● spread it/戸越公園駅(エコルとごしから5分)
「アート・デザイン・食をスプレッドする」がコンセプトの、サンドイッチのテイクアウト専門店。
● 練粉屋(ねこや)/戸越公園駅(エコルとごしから9分)
ワインも飲めるパン屋さん。野良猫保護や里親さん探しもされています。実店舗には看板犬の「モンゴ」も!
● グルテンフリー田んぼのパン工場 米魂/戸越銀座商店街(エコルとごしから7分)
“小麦から米へ!”を合言葉に、都内ではまだ珍しい小麦を一切使用しないグルテンフリーの米粉パンのお店。
そのほかにも・・・
エコルとごし館内では、ご家庭で余ってしまった食品をお持ちよりいただく「フードドライブ」や、使用済みのペンを回収して新たなペンに再生する水平リサイクル「Pen to Pen」プロジェクト(提供:三菱鉛筆株式会社)も実施しました。
なお、フードドライブは2023年6月1日からエコルとごしで常時受付が可能となります。また、「Pen to Pen」プロジェクトについては、今回のイベントをきっかけに、エコルとごしで常時回収を受付中です。ご来館のついでに、未利用食品や使い終わったペンを、ぜひお持ちください。
>>フードドライブ常時受付について
>>水平リサイクル「Pen to Pen」プロジェクトについて
さてさて、ここまで長々と読んでくださった皆さん、ありがとうございます!本当はもっとたくさんのお写真を撮らせていただいたのですが、すべてご紹介できず・・・。公式Instagramのほうにもいくつかアップしていますので、ぜひご覧ください。
前日まで悪天候が予想されていたため、来場される皆さんはもちろん、出展者の皆さんは材料や食品の準備について頭を抱えていたことと思います。みんなの想いが天に届いたのか、無事に穏やかな新緑の中で開催を終えることができた今回のイベント。あっという間の楽しい時間を過ごすことができました。
これからもエコルとごしでは、すぐそばにある戸越公園の身近な自然や私たちの暮らしをテーマに、みんなで環境を考える場をつくっていきます。週末を中心にさまざまな講座・ワークショップを開催していますので、気になるものがあればぜひご参加くださいね。
今回のイベントアンケートでは、戸越エリアから少し離れた地域(立会川・北品川・天王洲など)や区外から来場してくれた方も多くいらっしゃいました。施設のロゴマークのように、環境を守るための行動の輪が、これからも多くの方に広がっていきますように・・・!2年目のエコルとごしもどうぞよろしくお願いいたします。
(広報担当)
★おまけのフォトコーナー★
エコステーションでは、「旅するコンポスト」もお披露目しました!移動式のコンポストで、これから区内あちこちに出かけていくかも・・・?今後の活躍をぜひお楽しみに。
本イベントは、青稜中学校・高等学校SDGs部による公園ツアーのほか、都立大崎高校の学生さんたちが各ブースや受付テントなど、あらゆる場所で大いにイベントをサポートしてくれました。アンケートでも「学生さんたちが親切でやさしかった」「学生さんが丁寧だった」など、たくさんのコメントが。学生の皆さん、ありがとうございました!