服やインテリアなど生活に必要な布はどこから生まれ、どこへ向かうのでしょうか?
石器時代から現代に至るまで、布の源はいつも自然の中にあります。
人々は自然由来の素材に感謝しながら、糸や染料にして大事に布を作り上げてきました。
この展示では、布と人の関係性をテーマに活動を行う髙須賀活良の作品を通して、
布が自然から生まれ、人の手で形作られ、再び自然に戻る、土から始まる布の循環を紹介します。
*開館時間中であれば、どなたでも自由にご覧いただけます。
*期間中、総合案内でクイズカードを配布します。
作家プロフィール
髙須賀 活良
Takasuka Katsura
-KATSURA TAKASUKA- TEXTILE MATERIAL ARTIST
アーティスト・ディレクター
東京造形大学テキスタイルデザイン専攻、2011年修士号取得。
モノづくりの起点である「土」に着目し、原始布を研究。
日本各地を旅し、その土地にある素材にインスピレーションを受け作品を制作。
織物を楽しく学べる教科書「ハタオリ学」の編集著者として2024年グッドデザイン賞受賞。
作品の見どころ
参加型作品の展示
「Yuu ~ 預かり、生まれる布」 楮(こうぞ)作品
2024年12月24日(火)に事前ワークショップ「楮の樹皮から布を作ろう!」を開催。和紙の原料として使われている楮の木の皮の繊維を来館者と広げる体験をしました。
作家と来館者が交流しながら広げた楮は、作家が繋ぎあわせ、作品となって展示されます。阿波(徳島県)の豊かな自然が育んだ楮を用い、土から生まれた布を鑑賞することができます。
「Rebirth」 草木染め作品
作家が生活の中で見つけた木の枝や実、草などを集め、お湯で煮だした液を衣服と同じ素材(綿、麻、毛、絹)にしみ込ませた草木染め作品を開放的なコミュニティラウンジに展示します。草木染めは植物など天然のものから色を得る染色方法であり、身近な植物が持つ色の優しさや奥深さを感じることができます。
※過去の展示風景 ( 『Rebirth』 さいたま市プラザノース2015年)
関連イベント「着なくなった服で織物のコースターを作ろう!」
古くなった布を裂いて織る「裂き織り」の体験として不要になった古布や古着などを再利用しオリジナルのコースターを作ります。
会場:3F 多目的スペース / 参加費:無料 / 講師:髙須賀活良
日時 | 2025年3月8日(土)10:00~12:00 |
対象 | 小学生~どなたでも(小学3年生以下は保護者同伴)/20名 |
詳細・申込 | 近日公開 |