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活動レポート・ブログ

2023/7/29 飛行機を通じて環境を考えよう「JALそらエコ教室」

# イベントレポート

 

日時:2023年7月29日(土)
講師:日本航空(JAL)パイロット 川野飛羽(ひわ)さん
場所:3F 多目的スペース

今、空の環境はどのようになっているのでしょうか。今回は、品川区東品川に本社がある日本航空(JAL)のパイロット・川野飛羽(ひわ)さんを講師にお迎えし、「JALそらエコ教室」を開催しました。

副操縦士である川野さん。当日はばっちり制服に着替えて登場してくれました!

冒頭では、エコルとごしのオリジナルムービー「エコルといっしょに考えよう!SDGs」から、森澤区長含む3名のメッセージを上映。日本航空ESG推進部部長の小川宣子さんのメッセージでは、環境に対する同社の取り組みについて紹介。気象予報士で俳優の石原良純さんのビデオでは、大好きな空がきれいであり続けることが、どれだけ私たちの生活に大切かを学びました。

その後、待ちに待ったパイロット・川野さんの講演が始まりました。まずは今同社が利用している5種類の航空機の説明がありました。それぞれ色々な特徴があり、子どもたちも興味深く聞いていました。 続いては現役パイロットが空から見た地球の今、つまり高度1万メートルの操縦席から見た地球についてのお話がありました。地球は急速に温暖化が進んでいて、フライト中にそのことを強く感じているといいます。

具体的には、北極海の氷やアラスカの氷河を例に出し、今と数年前を比較するとどんどん氷が溶け始めているとのこと。

そのような現実に対し、JALグループはさまざまな環境保全活動に取り組んでいます。その一つが「CONTRAIL PROJECT(コントレイル プロジェクト)」です。飛行機を利用して空の大気観測を行うプロジェクトで、観測情報は気象研究所などに提供しています。「定点観測所や船よりも広範囲を効率的に観測することができる」という説明には、子どもも大人もみんな頷いて聞いていました。

また、具体的な二酸化炭素排出量削減の取組みとして

・二酸化炭素の排出量を大きく減らすことのできるバイオジェット燃料のこと
・着陸後の「逆噴射」(減速のためにエンジン出力を上げる)をなるべく使わず、タイヤのブレーキを利用していること
・機内食の容器に、できるだけプラスチックを使用しないこと
・機内食を食べない人は事前にキャンセルができるようにし、その分が一定額として寄付され、飢えに苦しむ開発途上国の子どもたちのための学校給食事業に充てられること

など、さまざまな工夫をわかりやすく説明していただきました。

合間のクイズコーナーでは、「飛行機は富士山のどれくらいの高さを飛んでいるの?」「操縦士と副操縦士は飛行中になぜ別々の食事をとるの?」「世界で最初の機内食は何だった?」など、子どもたちの興味を引くクイズで盛り上がりました。

最後には、参加した子どもたちから多くの質問が。「滑走路の長さはどれくらい?」「川野さんがパイロットになった動機は?」などなど。その後は川野さんを囲んで記念写真!

より環境にやさしい地球、住みやすい将来につながるよう、パイロットの方々もたくさんの工夫をされていることを強く感じた今回の講座。これからも高度1万メートルの高さから、今起きている地球環境の変化を見続け、よりよい地球環境のために頑張ってもらいたいと感じました。同時に、私たちもきれいな空を見続けるため、もっともっと努力する必要があると思いました。

(事業担当)