日時:2023年4月1日(土)14:00~15:00 |
使い捨てプラスチックは環境において大きな課題。私たちの周りに無数にあるプラスチックを材料にした生活用品は、便利で軽くて安い。そして不要になれば捨ててしまう。みんながそうしてしまうので、大量のごみとなります。
多くのプラスティックは石油を原料に作られているので、いったん自然環境に出てしまうと自然に分解されることがなく、環境に様々な悪影響がでています。
毎日の食品周りにあるラップも今や調理、食品保存に欠かせません。それを繰り返し使える「みつろうラップ」に変えたら、ラップごみは削減されます。その紹介と作り方をエコルとごしご近所のエシカルショップ「THREE Life」の皆さんが教えてくれました。
「みつろう」とは、ミツバチがお腹から出すロウで、六角形の巣を作る材料です。ミツバチの巣から得られたものを溶かして固めて、私たちの生活に役立てます。今回はブロック状にしてあるものを使用しました。みつろうラップは薄地のコットン布の表面にみつろうとオイルを塗って、固めたものです。材料さえあれば、とても簡単に作れます。
まずはそれぞれ好きな布を選びます。「えっ⁈こんなかわいらしい布がラップになるの?」という驚きの声も聞こえました。参加者の中にも、みつろうラップを初めて知る方が多くいらっしゃいました。
みつろうのブロックを布面になるべく均等になるよう置きます。そこにホホバオイルを振りかけて、クッキングペーパーを当てたら、低めの温度のアイロンでまんべんなく、ゆっくり溶かし広げていきます。
アイロンによるやけどに気をつけながら、じっくりとみつろうを溶かします。なるべくムラが出ないように、特にふちの部分はロウが届きにくいので、丁寧に作業します。
みんな10分程で完成。少し暖かいラップを満足そうに眺めていました。
使い方としては、はじめのうちは少しごわごわしているので、紙に包むような感じになります。保管するときの器にかけるのはもちろんですが、お菓子やおにぎり、サンドウィッチをラッピングして、お出かけもできます。保湿効果も高く、みつろうで抗菌作用もあるので食べ物の保管にとても役立ちます。
水洗いをして乾かして繰り返し使えるとのこと。ぜひ試してみたい!
ラップ作りの後、「THREE Life」の能登さんから「エシカル」についてお話しいただきました。
「エシカルとは倫理的、道徳的という意味ですが、これは地球や周りの人にやさしいということです。」
エシカルという言葉からは、自然環境や社会環境を向上させるようなイメージがあり、ちょっとハードルが高いな、と感じていました。しかし能登さんのお話を聞き、やさしさをもった考え方ややり方で普段の生活をすればいいんだ、そんなに難しく頑張らなくても始めることができると、思い直しました。
(事業担当)