日時:2023年2月11日(土)14:00~16:00 |
今回は「風力発電機を作って発電を体験しよう!」と題して、蔵前理科教室ふしぎ不思議の皆様と身近にあるものを使って風力発電機を作ります。
まずは、日本国内での発電方法を知ることから。現在は水を温め、水蒸気に変えてタービンを回す発電方法が最も多いですが、今回の講座で学習する風力発電による発電はなんと0.7%と非常に少ないのです。
このような日本の現状を確認し、実際に風力発電機を作ってみます。ケーブルをつないだり、モーターを接続したりと、普段ではあまりできない本格的な電気工作体験となりました。各テーブルには、こどもたちをサポートするメンバーが付いてくださり、一緒に作成しました。
完成した風力発電機は、ドライヤーを用いて発電し、実際に電気が流れているか確認しました。赤色LEDが光り、参加者から歓声が上がりました。
休憩を挟み、講座の後半では、風力発電の利点と欠点について考察しました。風力発電は、風の力を使うため、温室効果ガスである二酸化炭素を排出しないエコな発電方法であるという強みがある反面、発電が風任せであるため、電気が必要な時に、必要な量を供給できない可能性があるという弱点もあります。この対策として、蓄電するという方法があります。
講座の後半では、前半で作った風力発電機にコンデンサーを増設し、実際に蓄電を体験します。必要なパーツをそろえ、いざ蓄電。
先ほどまでと同様に、風力発電機の風車部分にドライヤーで風を当てます。電気がある程度溜まったところで、風を止め、配線を変更すると、LEDランプが再び光りました。風車部は回っておらず、蓄電した電気を実際に使っていることを確認しました。
講座の最後には、風力発電機などの再生可能エネルギーによって生み出されたエネルギーの利用を増やす方法を検討しました。電気は、送電線を流れるうちにエネルギーをどんどん失ってしまいます。そのため、電気についても発電所から遠くない場所で使う、地産地消という選択肢と取り組みが重要だと学びました。これからは、小規模でも自分たちで使うエネルギーを自分たちで作る、エネルギーの自給自足も考えての地域づくりが必要だと感じました。
(事業担当)