開催日: 2023年2月3日(金) |
現代の合理的な暮らしの中で、継承されることが減ってきた様々な伝統行事。それぞれの行事には、その土地で安心して健康に暮らし、繁栄を願う気持ちがこめられています。
季節の行事を体験することで、自然や環境と調和をして暮らす、持続可能な暮らしの豊かさを感じてもらいたいと思っています。
2月は節分の行事として、玄関に飾る「柊鰯(ひいらぎいわし)」を作りました。
節分には、鬼は追い払い福をまねく「豆まき」をしますが、柊鰯は鬼が家に入らないように玄関に飾ります。
節分は立春の前日で、境目の日。昔の人は境目には、魔物(鬼)が入り込むと考え、鬼を追い払い、福を招き入れて幸せに新しい春を迎えるために節分の行事が行われるようになったそうです。
鰯を焼く匂いや煙、柊のトゲを嫌って家に近づいた鬼を追い払い、家族と家を守ってくれる「柊鰯」。
エコルとごしでは、大きめの煮干しを使って作りました。煮干しの頭を取って、竹串にさしたものを、柊の枝と束ねて出来上がりです。
参加した子どもたちは、丁寧に煮干しの頭を取って作っていました。
柊のトゲトゲした葉は、さわると痛いので、気を付けながら束ねました。これなら本当の鬼も近づけませんね。
柊鰯が出来上がったころに、奥から怖~い鬼が登場!
「おにわーそと!」 「おにわーそと!あっちに行け!」
みんなで、豆(大豆)を鬼に向かって投げました。みんなの勢いに鬼も驚いて、退散していきました。
豆まきの後は、ほうきを使って鬼退治に投げた豆を集めます。ほうきは、ホウキモロコシという植物を使って、職人さんが手作りしたもの。昔からの生活の道具で、電気を使わずにさっと出して使えるのでとても便利ですね。
午前、午後の全2回開催しました。大人の方から赤ちゃん連れのお母さんたち、小学生のお友達同士、保育園帰りのお子さんなど、たくさんの人が集まってくださり、一緒に季節の行事を楽しみました。
「柊鰯は、はじめてつくりました。」「今年は良いことがたくさんありそうです。」「このような場を通して、人と交流したいです。」などたくさんのお声をいただくことができました。
これからも多世代の方々が交流できる、楽しいイベントやワークショップを企画していく予定です。
(事業担当)