開催日:11月27日(日) |
当館職員、たつの先生の理科教室第2弾として、「身の回りのもので「ろ過装置」を作ってみよう」の講座を実施しました。
私たちは生活する中でどうしても汚れた水を出してしまっています。しかし、その汚れた水を直接河川や海に流すとどのようなことが起きるのでしょうか。赤潮や青潮など、人間の目に見えるほど大きな影響を及ぼすことになってしまいます。そんな被害を出さないためにも、汚れた水は水再生センターで処理してきれいな水にしてから自然界に流しています。今回の講座では、水をきれいにする方法として、電気を使わないペットボトルろ過装置を作り、実際にろ過を体験しました。
500mlのペットボトルに、ホームセンターや100円ショップで販売されている石や綿、竹炭を詰めていきます。
なんとそれだけで完成!本当にろ過できるのかな…という思いを胸に、泥水を注いでいきます。最初は黒い粉末の浮いている水でしたが、何度か繰り返すと、浮いている汚れがどんどん減っていきました。
今回使った竹炭が新しいものだったため、すすが少し出てしまいましたが、繰り返していくうちに、もとの泥水と比べてきれいな水になっていました。しかし、これだけやっても水は飲めるほどきれいにはなっていません。まだ、バクテリアや非常に小さなゴミの除去ができていません。実際の水再生センターでは、ろ過だけでなく、微生物の力を使って、自然界に流せるほどきれいな水にしているのです。
講座の後半では、今回の講座に関連して、現在の地球の水の状況について様々な角度から見ていきました。水が豊富にあるイメージの日本は、実は水ストレスが大きな国であるということや、きれいな水を使えない人は地球上にどれだけいるかなど、水についての様々な課題を皆さんと学んでいきました。淡水の中で水道の水源に使える水の量は、地球上の水の0.01%だけ。そのため、水の使い方も考える必要があるのです。エコルとごしでも、水について工夫されている場所があります。ぜひ来館して探してみてくださいね!
〈講師のコメント〉
今回作成したペットボトルろ過装置は、上から順に、小さな石、綿、竹炭、綿、大きな石、ガーゼの順番でペットボトルに詰めていきました。この詰める順番や、量を変えるとどのように変化するでしょうか。また、層を増やすとどのように変化するでしょうか。実際に作り、確かめてみてください。
(事業担当)