このブラウザは動作対象外となる予定です。
引き続きエコルとごしのサイトをご利用いただくには、
サポートされているブラウザに切り替えてください。

※ダウンロードやインストール方法などにつきましては、
ブラウザの提供元へお問合せください。

イベントレポート

2022/11/8 天体望遠鏡を作って、皆既月食を見てみよう

# 講座・ワークショップ

開催日:2022年11月6日(日)、8日(火)
会場:エコルとごし3F多目的スペース、屋上
講師:そらist 高畠規子
参加費:3,000円(天体望遠鏡キット費用として)

天体望遠鏡を作って、皆既月食を見てみよう~1日目~

今回の講座は、エコルとごしとしては初めての、2日にわたる講座でした。
1日目は、そらistの高畠先生に天体について教えていただきました。
皆既月食とは何か、どうして起きるのかを教えていただきました。なんと、今回の皆既月食は、惑星食と同じ日に起こる非常に珍しい月食だったそうです。天王星は、普段だと月の明るさであまり見えない星ですが、月が暗くなる月食のタイミングでは、観察がしやすくなるとのこと。

また、皆既月食は、地球の影に月が隠れてしまい発生するのですが、太陽が見えず暗くなってしまう皆既日食とは違い、月が赤く見えますよね。その理由についても教えていただきました。
お話を聞いたあとに取り組んだのが、、国立天文台がプロデュースした天体望遠鏡の組み立てです。
望遠鏡の中がどのようになっているのかについても知ることができ、大変興味深いものとなりました。今回作った望遠鏡は、皆既月食の観察だけでなく、様々な惑星の観察にも適しています。火星や金星の見つけ方、観察する際の注意点なども詳しく教えていただきました。
望遠鏡を組み立てた後は、屋上に上がり、実際に望遠鏡で遠くにあるものに狙いをつけて覗く練習。2日後の皆既月食本番に向けて、参加された方は頑張っていらっしゃいました。
実は、この望遠鏡を覗いてみると、上下左右が逆さま。見たいものに向けようとすると、逆方向に動いてしまい、なかなか難しいものとなっていました。

2日後の、皆既月食本番がとても楽しみになる講座でした。

 

天体望遠鏡を作って、皆既月食を見てみよう~2日目~

2日目は、作成した望遠鏡を使って、エコルとごしの屋上で皆既月食の観望会を実施しました。
直前まで観察できるか心配でしたが、雲が少なく、月が欠けていく様子をしっかり観察することができました。
月の欠けている部分は、肉眼では暗くなって見えるだけで、望遠鏡を通してみるとクレーターや輪郭を確認することができ、参加された方は驚いていました。
また、木星やガリレオ衛星、火星、天王星、西側の空には夏の大三角を観察することもできました。
品川の空では、街の明かりで星が見えなくなっています。夏の大三角の中央にある天の川は、肉眼では見ることができませんでした。私たちが見上げている空には、実はもっと多くの星があるのだと知ることができました。

〈おまけ〉
当館職員が、天体望遠鏡を通して撮影した月食中の月の写真です。

天体望遠鏡で見てみると、クレーターなどがよりはっきりと見えますね。この天体望遠鏡では上下左右が逆さまになってしまいますので、実際の月とは見え方が変わってきます。

 

(事業担当)

月間カレンダーはこちら