「SDGs水質チェック!戸越公園の池の水を調べてみよう」 開催日:2022年7月9日(土) 会場:3F 多目的スペース・戸越公園 講師:一般社団法人環境教育振興協会 伊藤 政美 |
戸越公園のまんなかにある池。カメやコイが住んでいて、ときおり水面にあらわれている岩の上に、サギがやってきます。
(まるで置物のような立ち姿)
今回はこの池の水から地域の自然環境について、みんなで考える講座です。
東京には都心でも海、川、池があちらこちらに身近な場所としてあります。そこには水中生物も多く見られ、魚以外にも昆虫や植物も生息しますが、その水質が汚れていると、生き物は生きていけません。
戸越公園は、公園を管理する方々の手で毎日とてもきれいに整備されています。池の水は水道から貯水していますが、生き物がいるために水質値はどのようになっているのでしょうか。
早速、参加者みんなで川辺まで出て、池の水を採取します。
普段は立ち入りができない川の周り。せっかくなので、そこで見られるアメンボなどのネイチャークイズを伊藤先生が出してくれました。 正解率が高い!みんな昆虫や生物のことをよく知っています。
館内にもどってからは、水質検査です。
パックテストを使ってCOD(化学的酸素要求量)の値をチェックします。CODの数値が高い場合は、水質汚濁が大きいと判断できます。
また、化学薬品(酸化剤)による酸化分解の消費量を酸素量に換算。汚れが大きいと酸素量が大きくなります。その酸素量の値で水質指標を見ることができるのがCOD。
さてさて、先ほどみんなで汲んできた池の水の検査結果は⁉︎
値ごとになったカラーチャートと色の変わった水を比べます。
赤むらさき色に変化。これは値の低い、生物が生息できる水質ということがわかりました。
ほかにも、戸越から少し離れた大田区を流れる多摩川の水を職員が採取してきました。その多摩川の水も検査すると・・・こちらも赤むらさき色、きれいです。
自然環境の水が良好な水質に保たれていることから、生物の生息にも適していることがわかりました。
引き続きこの水質を汚さない意識と努力を保ちたいとみんなで願いました。
(事業担当)