「とごしの池の自然・生き物の世界」 開催日:2022年8月7日(日) 会場: 3F多目的スペース・戸越公園 講師: 一般社団法人環境教育振興協会 関 森林インストラクター |
エコルとごしがある戸越公園のまんなかには、大きな池があります。池の水中やまわりには、たくさんの動植物が生きていることを、皆さんご存じでしょうか。
ひとつひとつ立ち止まってじっくり観察すると、今まで気がつかなかったことが見えてきます。
たとえば、池に住むカメは「アメリカミシシッピガメ」。もともとは日本のカメではありません。
では、なぜここに住むようになったのか?みんなで考えます。
輸入されペットショップに売られていたカメが、その後池に放たれたのではないかとの説が考えられます。
さて、今度は公園に太く大きくそびえて立つクスノキ。よく見ると木の実をつけています。
この実を潰して匂いを嗅いでみると・・・さわやかな、でもどこかで嗅いだことのある匂いがします。実は、衣装ダンスなどに入れる防虫材のもとになる「しょうのう」の原料なのです。
葉っぱの形はなぜこの形なのでしょうか?それは雨水をため込まず、流すため。自分の身を守るためにこのような形状になったのです。花の形やにおいにも理由があるんですね。
先生は、「それぞれの形を見たり、匂いをくんくん嗅いでみたりしてごらん」と伝えます。
今回参加した子どもたちの中には、虫や動物の好きな子が多くいました。
戸越公園を一周ぐるりとまわったら、エコルとごし館内へ。公園で見てきたことを振り返ります。
地球上には870万種ほどの生き物がいますが、全ての生き物の現在の姿や生態には、その意味と自然界での役割があります。これが「生物多様性」の成り立ちです。
品川区は都市部でありながら、海、川、公園など自然を観察できる場所が多くあります。身近な生活の場で、時々小さな虫や草花、樹々に目を向けてその生きる姿を見守ってほしいです。
(事業担当)