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講師:阿部 仁美[千葉科学大学 危機管理学部 動物危機管理学科 助教]
私たちのまわりにはどんな野鳥がくらしているでしょうか。一口に野鳥といっても、それぞれの種類に適した環境があります。餌となる木の実や花の蜜、昆虫があり、巣をつくる草や枝などの材料や巣穴を掘る木があり、水場があり…生活を支えるためには多様な環境が必要です。戸越公園でみられる野鳥の観察を通して、私たちがくらす環境の一部が見えてきました。
<参加者の声>
- これからはごみを捨てないようにしようと思った。
- ごみが環境に与えている影響についてもっと知りたいと思った。
- 公園でじっくり鳥が見られて楽しかった。

まずは、3F 菜園デッキで双眼鏡の使い方を確認。ちょうどトビが飛んできて、練習相手になってくれました。

公園では、ヒマラヤザクラが満開でした。葉の隙間から鳥の姿を探すのは少し難しかったですが、メジロをみつけて「今まで見たことなかった!」と喜ぶ声が。

地面に桜の花が落ちています。これは、鳥が蜜を吸っていた証拠です。鳴き声だけでなく、このような痕跡からも野鳥の存在に気づくことができると知りました。
普段は目を向けることが少ないカラスですが、双眼鏡でクローズアップしてみます。

電線にいるハシブトガラスはまっすぐな姿勢で鳴き、ハシボソガラスはお辞儀するようなポーズで鳴くそうです。

池のほとりでは、空を飛んで移動するカワウを発見!

今度は植え込みの中にシジュウカラの姿を発見!飛びたつ前に急いで双眼鏡を向けました。

今回は、トビ、ヒヨドリ、メジロ、ハシブトガラス、シジュウカラ、ウグイス、カワウの7種と、ワカケホンセイインコの鳴き声も確認できました。
観察を楽しんだ後は、野鳥と環境の関係について学びます。
野鳥から私たちが受けている恩恵はたくさんあります。例えば、鳥がいなくなると虫の数が増えすぎて、虫を踏んで歩かないと進めないほどになるそうです。

一方で、人間の活動によって野鳥が受けている影響についても学びました。
首にマスクがひっ掛かった鳥の写真。うまく飛べなかったり、ごはんを食べられなくなったりします。私たちの出したごみが野鳥の命に関わることを強く感じました。

野鳥観察を通して自然環境の価値や大切さ、環境問題の現状を学びました。ごみを正しく捨てる、海洋ごみを減らすためにプラスチック製品の使用を減らすなど自分にもできることがありますね。双眼鏡をのぞきながら目には見えないつながりを意識する講座となりました。
(事業担当)