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講師:水素情報館 東京スイソミル 職員
水素が燃料の環境にやさしい燃料電池バスに乗って、「水素情報館 東京スイソミル」に行きました。水素の作り方やエネルギーとして使う仕組みなど、展示や体験を通じて楽しく学び、未来の水素社会を身近に感じることができました。
<参加者の声>
- 水素のことについて知ることができた。
- 水素バスで移動できてよかった。説明もわかりやすくてよかった。
- 東京スイソミルの存在を初めて知ったので、よい機会になりました。

東京スイソミルの往復は、「SORA」という燃料電池バス(FCバス)に乗ります。

バスの中では、バスが動く仕組みの解説やこれから学ぶ内容を予習。ちなみに、燃料電池バスは水素と空気中の酸素を使って発電した電気でモーターを回して走ります。発電のときに出るのは電気のほかには水だけで、CO₂も大気汚染物質も排出しません。

水素情報館 東京スイソミルに到着です。

最初に施設の紹介、水素の特性や環境にやさしい理由についてのお話を聞きました。

1階の展示では、水素の作り方や水素をエネルギーとして活用する仕組みについて学びました。

水素は無色透明ですが、作り方の違いによって「グレー水素」「ブルー水素」「グリーン水素」などに区別されています。再生可能エネルギー由来の電気と水で作った「グリーン水素」は、環境にやさしく普及に向けて様々な取り組みが行われています。

実際に、「グリーン水素」を使って電気を作る設備も見学しました。

2階では、燃料電池車に水素を充填する「水素ディスペンサー」を体験。ノズルを持ってみると、ずっしりと重くてびっくり!水素は気体なので、単位はガソリンのL(リットル)ではなく、kg(キログラム)です。

次に、東京2020オリンピック・パラリンピックの選手村を活用した「晴海フラッグ」の模型を見学しました。ここは、「グリーン水素」の活用や、安全に水素を運ぶパイプラインが整備された水素供給のモデルタウンです。

さらに、自転車をこいで水を電気分解し水素を作る体験も。人力なのでこれも「グリーン水素」です。たくさん水素を生み出すために一生懸命ペダルをこぎました。

2050年のカーボンニュートラル実現に向けて注目されているエネルギー「水素」。カーボンニュートラルは、社会全体で炭素の排出と吸収の収支を、実質ゼロにすることを目指すものです。目標達成の年まであと25年。子どもたちが大人になったころには、水素は今よりもっと身近な存在になっていることでしょう。今回の学びを通して水素エネルギーで築く新しい社会のイメージができたのではないでしょうか。
(事業担当)