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講師:一般社団法人 環境教育振興協会
生物とは何か、その問いの答えの一つに「DNA」という遺伝情報の本体を持っていることがあげられます。DNAは「生物の設計図」と言われており、その設計図の違いによって、カエル、スズメ、サル、人間といったように生物の姿が変わります。今回は、そんなDNAについて、実際に観察しながら生物のおもしろさを探りました。
<参加者の声>
- たのしかった。DNAの取り出しを家でもやってみたいと思った。
- DNAを初めてこんなに近くで見てすごいと思った。
- むずかしいことをわかりやすく伝えて下さりよかったです。
「品川区に生息している生き物は?」「写真の中に何匹の生きものが隠れている?」など、生き物の生息場所や生き物が持つ特徴を学ぶためのクイズに挑戦。
クイズの後は、実際の生物の特徴について調べます。ウミホタルを乳棒と乳鉢という実験器具を使ってすりつぶします。「ちゃんと押さえているからね。」と声をかけ合いながら、ペアになったお友だちと協力して作業しました。
乳鉢に水を垂らすと…青白く発光しました! 子どもたちはこの現象に声をあげて感動していました。ウミホタルがコミュニケーションや身を守るための手段として発光する特徴を持つことを選んだのだということを学びました。
次はDNAを取り出す実験です。バナナをペースト状につぶしました。
つぶしたバナナをこぼさないように丁寧にフィルターでろ過しました。
お店で手に入る洗剤と消毒用エタノールを使って、DNAを目で見える状態にしました。この作業は少し難しいので、講師にサポートしてもらいながらすすめました。
実験は大成功!初めて目にするバナナのDNAに、「不思議だね。」「きれいだね。」「他のものでもやってみたいな。」と様々な感想が聞こえてきました。
取り出したDNAは家に持ち帰って観察します。宝物が増えましたね!
本講座では遺伝子の本体と呼ばれる「DNA」について楽しく学び、生き物のふしぎを探りました。さらに、多様な生き物たちが今、人間の活動によって数を減らしていることも知り、自分にできることは何か考えることができました。
実際にDNAを観察する体験などを通して、その面白さと価値を学ぶこと。それが、生き物や地球環境を大切にする気持ちを育み、未来を守るために活動できる一人へと成長していくきっかけになるのではないでしょうか。
(事業担当)