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講師:柿森 麻衣子[東京サラヤ株式会社CSR推進課]
石けんの原料である「パーム油」は世界で一番生産されている油です。聞きなれない油ですが、実は私たちの生活にとても身近なもので、全体の8割が食用、2割が石けんや洗剤に使用されています。例えば食パン原材料名の「ショートニング」「マーガリン」「植物油脂」「乳化剤」、これは全てパーム油由来なのです。そんな身近なパーム油が環境問題にどう影響しているのか、クイズを交えて学びました。
最後に完成したのは、自然由来の素材で作られたステンドグラス石けん。光にかざすと華やかなオリジナルの石けんができました。
<参加者の声>
- パーム油のことを色々と知れたので大変ためになった
- 動物に対する人間の行動や森林破壊、企業努力を知れて良かった
- パーム油に関わる社会問題や企業の取り組みを子供と一緒に学べてよかったです
前半は石けんづくり。石けんの中に入れる好きな色・形を選びます。
星・葉っぱ・魚・イルカなどたくさんの種類を用意していただきました。これも自然由来の石けんです。
型の中に敷き詰めて、溶かした透明な石けんを流し入れて、固まるまで時間を置きます。
固まるまでの後半はパーム油について学びました。パーム油は熱帯地域だけで栽培できる「アブラヤシ」という植物からとれる植物油です。
クイズを交えながら、パーム油の生産地「ボルネオ島」の熱帯雨林減少や生息域を奪われた野生動物への深刻な被害を食い止めるためにサラヤが取り組んでいる環境保全のお話を聞きました。
講義の間に固まって出来上がったのは、オリジナルのステンドグラス石けん。しばらく使わずに飾っておきたいですね♪
形を変えて私たちの身近なところでたくさん使われているパーム油。大量生産・大量消費の背景で、自然環境に大きな影響を及ぼしています。熱帯林の環境とそこに生息する生物の多様性に配慮し、生産者の暮らしを守る、持続可能なパーム油商品に付けられる「RSPO認証」ラベルのついた商品を選ぶことなど、できることから始めてみませんか。
(事業担当)