エコルとごしは戸越公園の一角にあり、その緑豊かな立地を活かし自然観察講座を定期開催しています。今回のテーマは「枝」です。枝の付き方をよく見てみると、植物によって違いがあることがわかります。観察して特徴を調べながら、その理由や不思議を探りました。
<参加者の声>
- 勉強になった
- くわしい説明でよくわかった
- 自然の観察ができて楽しかった
まず、事前に集めておいた戸越公園の落枝を観察しました。太さ・色・模様・芽のつき方・臭いなど、どんな特徴があるのかを調べます。
次に、葉がどのように枝につくのかを想像しました。色紙を葉に見立てて枝に貼り付けていきます。枝の観察をして見つけた芽をヒントに考えます。
どうやら芽の付き方は枝によって異なることがわかりました。対になって芽が出ている枝「対生」と互い違いに芽が出ている枝「互生」の2つの枝に注目し、戸越公園でみられる植物はどちらの種類が多いのかを調査します。
「対生」の植物が多いと予想した子どもたち。ザクロの木は予想通りの「対生」でした!予想と目で見たものが合致し、「やったー!」と喜んでいました。
遠くの枝は双眼鏡でズームイン!
遠くに見えた桜の木の枝は「互生」でした。
モミジの木の枝は「対生」でした。みんなの予想が当たりそうですね。
今回観察した11種類の木の枝は、「互生」が4種類、「対生」が7種類。おみごと、みんなの予想が的中しました!
実は、一般的には「互生」のほうが「対生」より多いのですが、今回は逆の結果になりました。「対生」の木を注目してみると、比較的低い木が多い印象でした。そのため、小学生にとって観察しやすく、観察対象に選ばれる回数が多かったのかもしれません。
そして、低木は上へ上へと伸びる木と高さで勝負せず、枝葉を横に伸ばして光を浴びています。横に伸ばした枝葉が効率的に光を受けるように、低木に「対生」が多いといわれています。そのことをふまえて、公園にある木々を観察してみると面白そうですね!
エコル自然探検隊では、むずかしい環境問題を身近に感じられるように、今後も講座を開催していきます。次回の予定は、6月18日(水)15:00~15:30事前申込不要です。ぜひご参加ください!
(事業担当・けんけん先生)