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講師:一般社団法人 環境教育振興協会 / 全国森林組合連合会
日本は森林が豊かな国です。森林は空気や水をきれいにし、人間や動物、植物の家になります。また二酸化炭素を吸収して地球温暖化を防ぎ、大雨による土砂災害を防ぐ役割も担っています。私たちの生活は、森のパワーによって支えられているということを実験から学び、最後はヒノキの間伐材を使ってお箸作りも体験しました。
<参加者の声>
- 実験が楽しかった!
- 森林は私たちに様々な助けをしていると改めて感じることができた。
- 間伐材を使用した製品を使うことは環境にいいということを知った。
まずはクイズで森林について学びます。みんな大きく手をあげて答えてくれました。日本の国土の約70%が森林だそうです。
続いて、森林にはどんなはたらきがあるのか実験です。
左は戸越公園のグラウンドの土、右は森の土です。
森には木があり落ち葉もあるので、森の土の方には葉っぱをかぶせて再現しています。
それぞれの土を持ってみると…グラウンドの土は重い…!一方、森の土は軽い!一人で持ち上げることができました。
*グラウンドの土
*森の土
土の容器を傾けて、それぞれの土に雨を降らせる代わりに水をかけて、排水の様子を観察します。
グラウンドの土はすぐに泥水が勢いよく排水されるのに対し、森の土は水が吸収されなかなか排水されません。
森の土に追加で雨を降らせると…やっと水が流れ出てきました!
結果はこちら!
左はグラウンドの土から排水された水。右は森の土から排水された水です。こんなに違いがあり、みんなびっくり。森の土の方は、土の流出が少なく、水がゆっくりとしみ込みながらろ過され、きれいな水が排水されました。
この実験から森林は地面を守り、水をきれいにして、洪水を防ぐことが分かり、私たちの生活を守るとても重要な役割があることを実感しました。
また森林を守り、育てる「林業」という仕事についても学びました。健康的な森林を維持するには、定期的に木を間引いて切る「間伐」がとても重要。間伐をすると、太陽の光が行き届き元気な森林になります。森林を元気に循環させるためにも、間伐材の製品を買うことは大切です。
間伐材を使用した商品には「かんばりん」というマークがついています。これからは、そのマークをチェックして積極的に選びたいですね。
最後はお待ちかねのヒノキの間伐材を使ったお箸づくりの時間。お箸のサイズにカットされた角材を紙やすりで削っていきます。
これは結構力仕事!みんな削り方を工夫して頑張っていました。
だんだん角が滑らかになって、持ちやすくなってきました。先も細くなり、お箸らしい形になってきましたね。
仕上げ用の紙やすりに変えてラストスパートです!「ヒノキのいい香りがする~」という声もあちこちで聞こえてきます。
最後はどんなお箸を作ったか紹介してもらいました。
お箸の先を細くすることにこだわったり、持ち手のデザインにこだわったり、紙やすりだけでもそれぞれ個性のあるマイお箸が仕上がりました!
私たちに多くの恵みを与えてくれる森林。日本の木材を積極的に活用することで、森林の循環を促進し、健康な森を未来へとつなげることができます。これからも環境に配慮した選択を続けていきたいですね。
(事業担当)