東京には、実は多様な自然環境があることを知っていますか?今回は、様々なデジタル技術を活用した体験型展示で、東京の豊かな自然や、身近ないきものたちの世界を楽しく学びました。
<東京ネイチャースコープ>
東京の代表的な4つの自然フィールド 「伊豆大島(大島町)・井の頭公園(武蔵野市・三鷹市)・横沢入(あきる野市)・御岳山(青梅市)」に生息する生きものを発見・観察しました。
高画質の映像と音声で、まるで本当に自然の中に入り込んだような気持ちに。手元の小型モニターで好きなところを自由に拡大すると、生きものの細かなしぐさや特徴までじっくり観察できました。
身近なところにも貴重な自然があること、生きものの特徴や、それぞれの環境に応じて多様な生きものが暮らしていることを知り、こうした環境を守っていく大切さを感じました。
<東京外来種クイズ>
東京にいる生きものを、外来種か在来種に振り分ける2択クイズに挑戦。
外来種とは、もともとその場所にいなかったのに、人間が外国や国内の別の場所から持ち込んで住みつくようになった生き物です。本来の生態系を崩してしまうなど、大きな問題になっています。
「これは見たことある!」と声を上げたり、考え込んだりしながら、何度もチャレンジする姿や全問正解して嬉しそうに喜ぶ姿が見られました。
初めて知る生きものに出会うきっかけにもなり、身近な生きものが実は外来種だったと気づくこともありました。大人も「どっちだろう?」と迷う場面があり、親子で一緒に楽しむ様子も印象的でした。
<多摩川360°ツアー>
多摩川の上流から下流までを360°水中カメラで撮影した映像で生きものを発見しました。手元のコントローラーで視点を動かし、まるで潜っているかのような感覚に。
上流から下流へと進むにつれて、水中の環境が変化し、そこに住む魚の種類も変わっていきます。山から海へとつながる川の中には、複雑で多様な生態系が広がっており、その豊かさを体感することができました。
<鳴き声ミュージックメイカー>
東京に生息する野鳥やカエル、セミなどの多種多様な鳴き声をリズムに乗せて楽しみました。鳴き声をまねしてみたり、お気に入りの鳴き声を見つけて何度も繰り返したりと、夢中になって遊んでいました。会場は自然の音と子どもたちの楽しそうな声が響き合い、にぎやかな雰囲気に。
また、生きものの写真をタッチすると、名前や特徴を知ることもでき、遊びながら自然の生きものに興味を持ち、学ぶことができました。
約1か月にわたり、多くの方に体験展示を楽しんでいただきました。ご来館いただいた皆さまありがとうございます。
ぜひ実際のフィールドにも足を運び、生きものを観察したり、自然にふれてみたりしてください。自然への理解を深めることで、より深く楽しめるようになります。戸越公園でも、たくさんの生きものに出会えます。身近な自然環境にも、ぜひ目を向けてみてくださいね。今後この展示は、都内各所を巡回して開催されます。
(広報担当)