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講師:日本自然保護協会 自然観察指導員
春の日差しが暖かくお天気に恵まれた午後、戸越公園で音探しに挑戦です。
音源を高音質なまま記録できるソニーのリニアPCMレコーダーを使い、自然の中にあふれる様々な音に耳を傾け、音を採集しました。鳥のさえずりや流れる川の音、土の状態で変わる足音、草むらに足を踏み入れた時の音。普段、私たちは目に映るものから多くの情報を感じ取ることが多いですが、音に意識を向けることで、いつもと違う景色が見えてくるようでした。
音を採集した後は、録音した音の中から一番気に入った音を選んで発表しました。「これは何の音か」「音のどんなところに注目して選んだのか」など、みんな音の中に様々な世界を発見し、思いをめぐらせていたようです。普段とは違う視点、違う感覚を使いとても充実した時間になりました。
<参加者の声>
- あまりふだんは周りの音を気にしていなかったけど、あらためて聞いていると色々な種類があって、楽しかったです。
- ふだん使えない機械を使えてよかったです。
- 音ってあらためて聞くとおもしろかった。
- 小さなことを大切にひろうことができる先生たちで、本当にありがたかったです。
講座の最初には、音の性質や音が伝わるしくみを学びました。空気が振動して、耳の鼓膜を震わせることで、私たちは音を感じます。
音の仕組みを学んだ後は、外に出て自然の中の音探しです。目を閉じて耳をすまして、周りにある音を感じてみましょう。
自然の繊細な音も採集できるソニーのリニアPCMレコーダーを使い、音探し探検に出発です。戸越公園でどんな音をみつけられるかな?
空からは、鳥の鳴き声。風の音?木々がこすれる音?
水の流れる音は、場所によって音も違う。いろんな音がするね。
「足元からもいろんな音がする!」音の世界をどんどん探求していました。
音採集の後は、自分が録音をした音を聞きなおして、1つだけ選んで自分の見つけた音をみんなで発表し合いました。たくさんの音を聞きなおして、「どの音が一番好きか」「すごいと感じたか」「きれいな音か」など自分の基準で選びました。みんな音に集中をして真剣そのものです。
講師のみなさんが、みんなの選んだ音をPCに取り込んでくれました。自分の音を発表する表情は、少し誇らしげに見えました。
講座の最後には、戸越公園で見られる生き物を通し多様な生物が共存する世界の大切さを学びました。今回の講座では、音に意識を向けることで、普段気が付かなかった生き物の存在や、自然の豊かさに気づくことが出来ました。いつもとは違う感覚が刺激され、リフレッシュしたようにも感じました。
(事業担当)