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講師:日本航空(JAL) グループ社員[折り紙ヒコーキ協会認定指導員]
飛行機は人や物を素早く運ぶことができる乗り物です。便利な反面、燃料をたくさん使うため二酸化炭素(CO2)を多く排出してしまう現状があります。
今回はJALグループでの、CO2削減や地球温暖化抑制の具体的な取り組みを教えていただきました。
後半はJALオリジナル「折り紙ヒコーキ」専用紙で長く遠くに飛ぶ、紙ヒコーキをつくって、みんなで飛ばしました。今年は折り紙ヒコーキ専用紙に大阪万博のキャラクター“ミャクミャク”が!
<参加者の声>
- 前はぜんぜんひこうきは工夫していないと思っていたけど、講師の話を聞いて、聞かなかったら分からない工夫をたくさんしていてすごいなと思った。
- JALの方々がとても楽しくてとても和やかに楽しく受講できました。
- 紙ヒコーキを作りながら環境についてのお話もありためになりました。
JALグループの取り組み1つ目は、ボーイング787型機など一部の新しい機種はボディ(機体)に金属よりももっと軽い材料で作られた素材を使うことで、機体を軽くし、燃料が少しでも少なくなるようにしています。
2つ目は、2025年1月に世界で初めて、機体の一部にザラザラした塗装を施した飛行機の飛行を始めました。この塗装をすることで空気がスムーズに流れて飛びやすくなり、燃料消費が抑えられます。これはサメの体からヒントを得たそうです!
3つ目は、みなさんも参加できる取り組み「FRY to FLY Project」。
なんと、燃料に使用済み天ぷら油を使用。これはSAF(サフ)という持続可能な航空燃料を増やす取り組みの1つ。SAFを使えば、約80%のCO2を削減することができると言われています。天ぷら油を回収して、工場でSAFに作りかえる。横浜市では回収ボトルを家庭に用意してもらい、回収する取り組みが始まっています。
航空燃料の使用量はとても多いですが、CO2を植物が吸収し、その植物からまた食用油を作る循環ができれば持続可能な航空燃料になると考えています。
後半は折り紙ヒコーキ作り。長く遠くに飛ぶ紙ヒコーキの作り方のコツを教えてもらいながら折っていきます。
「ここまで折れましたか?」の問いかけに「OK」のグーサイン。
飛行機の機内などでは遠くにいて声が届かないことが多いので、こうして指でサインを出すそうです。
完成!
どの紙ヒコーキが遠くまできれいに飛ぶかな?子どもも大人も真剣。
最後に、みなさんがすぐにできる地球にやさしい行動を教えてくれました。
「飛行機に乗る前にお手洗いに行っておいてください。ほんのちょっとだけ、体重が軽くなりますよね(笑)100人集まればだいぶ軽くなって、燃料が抑えられ、CO2削減に貢献することができます!」
飛行機を通して、空から未来のことを考えるSDGsな行動をしていきましょう!
(事業担当より)