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講師:一般社団法人日本気象予報士会 サニーエンジェルス
女性気象予報士が中心となって発足した「サニーエンジェルス」の皆さんが、年数回にわたって開催しているお天気実験教室。地球温暖化などの難しい問題をわかりやすく教えてくれます。今回は「天気予報の伝え方」をテーマに、気象キャスターの体験を通して学ぶ講座です。
<参加者の声>
- 天気などについて教えてくださった講師の人たちが親しみやすい雰囲気だったのがよかったです。
- 天気予報の画像を準備していただき臨場感のある体験をさせていただきました。
- キャスターに挑戦だけでなく、天気予報の作り方など裏側を知ることができて面白かった。
天気予報のお話の前に、温暖化のメカニズムや省資源など環境問題について学習。クイズで知識を確かめました。
天気予報としてみなさんに届くまでには、観測→分析・予測→天気予報の作成→発表というプロセスを踏みます。
様々な観測方法によって予測に必要な情報を集めます。例えば、
・気象衛星観測……『ひまわり』など雲の分布や海面温度、水蒸気量、大気の動きなどを観測
・高層観測……気球にとりつけた装置「ラジオゾンデ」で上空の温度・湿度・気圧などを測定
・地上観測……『アメダス』による気温、湿度、風速、風向、降水量などを測定
といった観測方法があることがわかりました。
続いて、天気予報に必要な専門用語について学びました。
同じ気圧地点を線で結んだ等圧線、晴れをもたらす高気圧、荒れた天気をもたらす低気圧など、聞いたことはあってもよく知らなかったことをあらためて学びました。
学んだあとは、いよいよ班別に天気予報を作成していきます!
高温の日が続く夏、台風の多い秋、雪の降る冬、季節ごとに天気図に特徴が現れます。
原稿ができたらみんなの前で発表です。堂々としていてステキです!
みんなで発表を見守ります。小さな気象予報士の誕生に拍手!
いつもテレビやネットなどで目にする天気予報。情報を分析し伝える側の経験をすることで、ただ聞くのではなく内容や表現について注意深く聞いてみようという気持ちにつながるのではないでしょうか。
専門用語が多い天気予報の世界だからこそ、聞き手を意識した表現や言葉選びが重要になります。それは天気予報に限らず、様々な立場の人との相互理解を目指すコミュニケーションそのものです。
自然環境と人々が暮らす世界の環境、相互のバランス感覚が必要な未来を生きる子どもたちにとって、とても大切な学びを得ました。
(事業担当)