エコルとごしで3回目となる大型企画展 髙須賀活良作品展「草木の恵みと布のものがたり」を開催しました。
エントランスに入ると、目の前には大きな楮(こうぞ)の作品が広がり、その生命力を感じる迫力と細部の繊細な質感に多くの方が足を止め、じっくりと眺めていました。コミュニティラウンジには、草木染の作品が並び、自然のやわらかな色彩が開放的な空間を包み込んでいました。窓際には、形あるものがやがて自然へと還る大きな布の作品。布が土から始まり、また土へ還る生命の循環を静かに語りかけるような展示でした。
この展示を通して、私たちの身近にある「布」が、どのように生まれ、どのように循環していくのか、改めて考えさせられる時間となりました。
<展示を見た大人の感想>
- 全体的にわかりやすくて、楮の展示などはたくさんの方が参加された様子が伝わってきて、素晴らしいと思いました。
- 布や織物ができあがる過程が土や植物からつながっていて、私たちの着る物がどんな意味があったのか考え直す機会になりました。
- 「Yuu(ゆう)~ 預かり、生まれる布」がとても素敵でした。自然の植物から布が出来上がっていくプロセスが視覚的に、感覚的に分かり、更には上を見上げていく形での作品なのが、心地良かったです。
<展示を見た子どもの感想>
- むかしの人が草や木をそざいにして、ぬのにしていてすごいと思った。
- しらないことやすてきなことがいっぱいしれてうれしかった。
- いろんなしょくぶつのことがしれました。
いつもと違うエコルの空間に興味深そうな様子で、楽しそうに会話を弾ませながら作品を鑑賞する姿が多く見られました。
思わず引き込まれる楮の作品。土から布へと繋がる生命の循環を表現しています。
じっくり見てみると、複雑な繊維の網目が広がっているのがわかります。
楮に触れることのできるコーナーも作りました。見た目の繊細さとは違い「意外とかたい!」と驚きの声。
植物が持つ命そのものの神秘的な力を感じる24点の草木染作品。
草木染の植物と染色のサンプルを間近で観察。植物が持つ色のやさしさや奥深さを感じます。
布が土へと還っていくような存在感のある大きな作品。よく見るとボタンや袖が織り込まれていることを発見しました。
環境シェルフでは、身近な植物から作られた織物の標本や、昔の人々が工夫して作った古代布の着物などを展示しました。
拡大鏡を覗いて織物の細部をじっくり観察。
草木染の布を身につけられる試着会も開催。作品を纏い嬉しそうに微笑む姿や、「軽くて気持ちいい!」と声が上がっていました。
鮮やかな黄色の布はクチナシの実で染色されたものです。
髙須賀さんの私物である織機も展示されていました。今ではなかなか目にする機会の少ない貴重な実物です。
糸を通す繊細な仕組みをじっくり見入る方、興味津々に質問される方もいらっしゃいました。「初めて見た!」という声が多数。機織りの奥深さに引き込まれます。
機織り体験では多くの方に参加いただき、一本一本の裂き布を織りながら布へと変わっていく過程を、真剣な表情で体験されていました。
作品展をより楽しんでいただくためクイズカードを配布しました。子どもから大人までたくさんの方に参加していただきました。
クイズに挑戦しながら作品を鑑賞。初めて知る植物に出会いました。
「あと1問だ!」と答えを探す時間もワクワク。みんなで協力しています。
展示を見ながら「知らなかったね!」と親子で新しい発見や気づきも生まれました。
「全問正解!」嬉しさがあふれる瞬間です。
クイズに参加した方には、木の枝と布で作られたブローチをプレゼントしました。
その場で身につけ、お友だちとおそろいで楽しむ姿も。
みんなで洋服につけてくれました。かばんや小物につけてくれる方もいて、日常にちょっとした特別感が加わりそうです。
会期中、皆さまからいただいた感想をコミュニティラウンジに展示。WEBアンケートにも多くのご意見をいただきました。
WEBアンケート回答者には、オリジナルしおりをプレゼントしました。東北の綿花の茎繊維と森林認証パルプを使った自然素材ならではの模様が楽しめます。
今回の作品展を通してエコルとごしを知ってくださった方、遠方からお越しいただいた方、そしていつもご利用いただいている皆さまに、楽しんでいただけたことを嬉しく思います。ご来館いただいた皆さま、ありがとうございました。
またポスターやチラシの掲示にご協力いただきました近隣の商店街の皆さま、東急電鉄の皆さま、ありがとうございました。この掲示をみてたくさん方に足をお運びいただきました。
最後に、この大型企画展にご協力いただきました髙須賀活良さんに心よりお礼申し上げます。作品を通して、私たちは自然の恵みを受け取り支えられているという気づきがたくさんありました。期間中も機織りの実演をはじめ、来館された皆さまと和やかに交流している様子をたくさん拝見いたしました。環境学習交流施設としてこのような場を作れたことをとても嬉しく思います。ありがとうございました。
(広報担当)
★展示の様子はエコルとごしのInstagramでも多数ご紹介しています。ぜひあわせてご覧ください。
★関連イベント「楮(こうぞ)の樹皮から布を作ろう!」「着なくなった服で織物のコースターを作ろう!」イベントレポートはこちら