講座概要はこちら
講師:株式会社コロンバン/一般社団法人環境教育振興協会
エコルとごしがある戸越公園は、大きな木や池があり様々な生き物が集まってきます。冬には渡り鳥のカモたち、夏近くなるとウグイスやカワセミが見られることもあります。
大自然ではなく、都会の中の限られた自然の中にも種の多様性を見つけることができます。私たちの身の回りの自然を取り上げ、生物多様性について学びました。
人と小さな生き物の繋がりについて具体的な例として、都内で養蜂をされている株式会社コロンバンの方からミツバチと人の暮らしの関係、ミツバチの生態など教えていただきました。
そして後半は、はちみつを使ったスイーツづくり。パティシエに教えてもらい、自家製のはちみつを使って焼かれたケーキにチョコレートをコーティング。クッキーやキャンディーなどをトッピングして、楽しいスイーツが出来上がりました。
<参加者の声>
- お菓子を通して身近な品川・東京の自然に興味が出てきました。
- はちみつとミツバチについて知らないことがたくさんあったので、勉強になりました。とてもわかりやすかったです。
- とても楽しかったです。今まで参加した中でNo1楽しかった。
身近な自然から生物多様性について、一般社団法人環境教育振興協会の方と学びます。
品川区にもたくさんの生き物が暮らしています。
生物多様性には、種の多様性、生体系の多様性、遺伝子の多様性があり、どれもとても大切なことです。
クイズを交えながら、講座は進みました。みなさん生き物についてよく知っていて、とても高い正解率です。
生き物と人の関わりについて、株式会社コロンバンで養蜂を担当している講師からお話を伺いました。
ミツバチの生態、人とのかかわりなど分かりやすくお話してくださいました。
ミツバチについて学んだ後、はちみつのテイスティングです。これは同じ年の春の初めから夏の間に同じ巣箱から採れたはちみつです。季節によって咲いている花がちがうので、はちみつの色、味、香りも変わるそうです。はちみつから季節や周りの自然を感じることができるそうです。
はちみつのテイスティングをした後、「春の華やかな香りと味がしました。」と感想を教えてくれました。そのはちみつは、春の桜などの蜜を集めたはちみつだそうです。
ひとつの花から集めた蜜でなく、様々な花から蜜を集めたはちみつを百花蜜と呼ぶそうです。
初夏に咲く、ハーブや樹木の花から集めたはちみつは、ハーブ畑や森林の中にいるような香りがしました。
後半はお待ちかねのスイーツづくりです。パティシエのデモンストレーションを見た後、手を洗って消毒をして手袋やマスクをして「さあ始めましょう!」
東京で採れたはちみつをたっぷり使って焼き上げたバームクーヘン。キャラクターのみっころちゃんの焼き印が入った特製です。
様々なトッピングでケーキをデコレーションします。
楽しいオリジナルスイーツが出来上がりました!
試食タイム。「おいしい~!」の声があがりました。
講座終了後も参加者から、ミツバチの生態や養蜂についての質問がたくさん出て、講師との対話が続きました。
ミツバチは私たちにはちみつを分けてくれるだけではなく、自然界でとても大きな役割をはたしてくれています。花を咲かせる植物のうち約70%は、ミツバチなどの昆虫や動物に花粉を運んでもらって実を付け種ができると言われています。ミツバチなど昆虫が減ったり、いなくなったりしたら人間も生きていけなくなってしまうのです。大好きなスイーツから私たちの暮らしと小さな生き物が繋がっていること、生物多様性が必要なことを学べた講座でした。
身近で見かける小さな生き物たちは、私たちと協力して生きている仲間なのですね。
(事業担当より)