エコルとごしは戸越公園の一角にあり、その緑豊かな立地を活かし自然観察講座を定期開催しています。今回は雨が心配な中でしたが、ようやく夕方には過ごしやすい気候になってきたので、3か月ぶりにエコルとごしの外へ探検です。
今回のテーマは「音」です。
自然の中に聞こえる音に注目して、どんな音が聞こえてくるのか、みんなで探しました。
<参加者の声>
・インコの鳴き声が聞けたのがよかった。
・滝の音を聞くと、なつかしい気持ちがした。
・水の音を聞いて前向きな気持ちがした。
公園ではどんな音が聞こえるのか、最初に予想をたてたのですが、「ガリガリ」と、さっそく予想していない音が聞こえてきました。
木を見上げてみると、野生化してしまったインコ(ワカケホンセイインコ)がザクロの実をかじっていました。間近でインコが見られ、びっくりです。
場所を変えて、橋の上からは樹々が風に揺れ、葉っぱの音が聞こえました。
次に、橋の上から聞こえた音がする方に歩みを進めます。耳で聞いたことを目でも確かめに行きましょう。
滝の付近まで移動すると、滝がザーザーと流れ落ちる大きな音の中に、水の流れる小さな音も混ざっていることがわかりました。
エコルとごしにもどり、聞こえた音や場所をみんなでシェアしました。
聞こえてくる音に気付いたとき、自分はどんな気持ちになるのかにも注目しながら、自然との関わりを深めていきます。聞こえた音と気持ちをミックスさせて、タイポグラフィーの技法で音を表現しました。
今回は、「音」に注目して戸越公園を探検しました。
探検の冒頭では「何も聞こえない」と、子どもにとって公園の中で聞こえてくる音は、日常的に耳にするようなネット動画やゲームと比べると刺激的ではない様子でした。それでも時間が経つにつれ、注意を向けて音と関わろうとする様子がみられました。
子どもの遊びは、ボール、キックボードといったアナログなものから、ゲーム機、スマートフォンといったデジタルなものまで何かしらの道具を使うことが多いですが、道具を使わずにできる遊びほど、かえって日常の中で意識してやらないと経験できないことなのかもしれません。
道具を使わず、ありのままの自分で自然と向き合ったとき、自然との関わり方や、ともすれば一日の過ごし方まで、気づきや発見があるのではないかと思います。
エコル自然探検隊では、むずかしい環境問題を身近に感じられるような講座を開催していきます。
次回は、11月20日(水)15:00-15:30開催、事前申込不要です。ぜひご参加ください!
(事業担当・けんけん先生)