7月25日から8月8日の夕方、「打ち水大作戦しながわ」を開催しました(7月30日は雨天中止)。初日は、ゆたか保育園の園児のみなさんにご協力いただきました。
打ち水は、夏の地面に水をまいて涼しさを感じるという、江戸時代から続く伝統的な方法です。
江戸時代後期の浮世絵『東京名所尽 愛宕山遠望図』(港区立郷土歴史館所蔵)にも描かれています。
(「打ち水」部分拡大)
では、なぜ打ち水で気温が下がるかご存じですか?まいた水が蒸発する際に地面の温度を奪います。そして温度が下がった地面の近くを通る風が冷やされ、気温が下がっていくのです。地面が長時間濡れている方が効果的なので、早朝や夕方に打ち水を行うと、涼しさをより長く感じることができます。 本イベントでは、下水処理場から提供された、水の再利用を目的として高度な処理を行った再生水を使用しました。ご自宅などで打ち水をおこなう際は、貴重な水資源をまもるために、お風呂の残り湯などを使うようにしましょう。また、環境をまもるために洗剤やゴミが入った水は使わないようにしましょう。
打ち水で地面の温度を2度下げることが品川区の目標でしたが、エコルとごしの測定ではそれ以上に下がった日がありました。
打ち水は電気のない時代から使われてきた、涼しくするための工夫です。ぜひ皆さんもご自宅で体験してみてはいかがでしょうか。
(事業担当)