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イベントレポート

2024/5/19 生ごみからエネルギー!~バイオガスってなんだろう?~

# 講座・ワークショップ

講座概要はこちら

私たちが生活する中で出る、捨ててしまっているものを使ってエネルギーや資源として使えたら、暮らしと資源が循環して無駄がなくなり、環境負荷も少なくなります。災害が起きた時でも心強いですね。今回は、生ごみからメタンガスが発生する仕組みを学んで、メタンガスでお湯を沸かす実験をしました。水を入れる容器も、身近にあるアルミのボトルを使用して工夫してお湯が沸かせることも体験しました。

参加者の声

  • 生ごみの活用法が目に見えて理解でき、親子で身近に感じることができました。
  • かんたんに説明してくれて、うれしかった。生ごみのエネルギーで電気をつけることをしてみたい。
  • 今まで悪いと思っていたガスなどが、環境保全になることを知れてとても楽しかったです。

牛が草などを消化する仕組みと、メタンガスが発生する仕組みを学びます。温暖化の原因のひとつと言われているメタンガスも有効に使うことでエネルギーになります。

メタンとは、牛のゲップ、田んぼ、海の中などから自然に発生してくるガスです。それは、太古からいる様々な微生物のはたらきによって作られます。

ペットボトルには、微生物がいる種菌を入れてあります。

牛の胃の中を想像して、どうしたら生ごみからメタンガスをつくれるのか考えてみます。

グループごとに考えたことを発表

生ごみを細かくする・温める・かき混ぜ動かす、などたくさんの意見が出ました!

実際にやってみよう!野菜くず、食パンの耳などを重さを測って水と混ぜます。

ミキサーで混ぜてドロドロに。

牛の胃の中と同じPH7.5(弱アルカリ性) になるように調整します。

微生物のいる種菌の中に、生ごみを細かくしたものを入れます。

ヒーターで温めます。時間がたつと小さな泡が出て、ガスが発生しているのが見えました。ガスは、袋の中に貯めておきます。

あらかじめ貯めておいたガスに火を付けると青い炎がでました。この炎を使ってお湯を沸かしてみましょう。

アルミのボトルに丁度よい大きさの火が当たるように、手の圧力で調整します。みんなとても上手に当てていました。

数分で、70度以上のお湯になりました。

バイオガスを使って沸かしたお湯を味わってみましょう!

カンパーイ!

小学生の時に、バイオガスに興味を持って自由研究にまとめて発表した、高校生の三奈木さんのお話を聞きました。先輩のお話は、興味のあることを追求する楽しさを教えてくれました。

最後に今日の実験の感想を発表し合いました。

バイオガス出前授業の会のみなさま、ありがとうございました。

日本人ひとりが1日に捨てる生ごみの平均は200g、その生ごみでスープ3杯を温めるエネルギーを作ることができるそうです。
最後に今回の講座にも駆けつけてくださった、多田千佳先生の著書「生ごみからエネルギーをつくろう!」からの一文を引用させていただきます。この本はコミュニティラウンジの環境シェルフにありますので、いつでも手に取ってご覧ください。

地球環境を大切にしたい人たちは、温暖化の原因である二酸化炭素をへらすために、植林をして森をふやそうと活動しています。しかし大きな森をつくれる場所には限りがあり、広い土地が必要です。でも大丈夫! 毎日自分がだしている生ごみからメタンをつくり、それを都市ガスやプロパンガスの代わりに使い、さらに消化液を化学肥料の代わりに使って野菜や花を育てれば、わたしたちも、樹齢40年の杉の木2本が1年間に吸収する二酸化炭素と同じ削減ができます。
私たちのアクションが、木と同じはたらきとなるのです。そして、この活動が広がれば、人の木がどんどんふえて、大きな森ができます。さあ、あなたもいっしょに!

(事業担当)

 

 

 

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