品川区内に複数の拠点を構えるソニーグループと連携して開催する自然観察会では、ハイレゾ対応ICレコーダーを活用して、自然の音を集めます。昨年参加された方から大変好評だったため、今年も継続して開催することとなりました。
※ソニーでは、生物多様性を守るためには、多くの人が自然を好きになることが大切という思いから、環境NGOである日本自然保護協会(NACS-J)と協働で「わぉ!わぉ!生物多様性プロジェクト」を展開しています。
戸越公園に出て音を録音する前に、「音」のしくみについて体感する実験を行いました。 音は空気振動です。耳の鼓膜に伝わり、それを脳が「音」として認識します。少し難しいので紙を持って近くで太鼓を「ポン!」。なるほど、すると確かに両手に持った紙が揺れているのがわかりました。これと同じしくみですね。
続いてICレコーダーの使い方を学んだら、公園で音集め。
高いところにも、
低いところにも!
音に集中すると、公園中のあちらこちらに自然の音がありました。 こうやって耳をすますことで、普段気づかないような色々な音が聞こえてきます。
それぞれ自分が集めた中で一番お気に入りの音を選び、みんなで聴きます。 鳥の声、とりわけヒヨドリが多く録音されていました。ほかにも外来種であるワカケホンセイインコ、ハシブトカラスなどのさえずりを聴くことができました。
動物以外にも、公園にある池や滝などの水辺の音、風の音や、枯れ草を踏むような音などみんなのコレクションから戸越公園の様子を想像することができました。
ほかにも、北からやってきたオナガガモたちや、銀杏がたくさん落ちた林にイチョウの芽がたくさん出ている様子など、公園を歩きながら実際に目で見る発見がありました。
鳥や植物についてたくさん教えていただいた日本自然保護協会の自然観察指導員の方々。
戸越公園は都会の真ん中にありますが、生き物のよりどころとなる小さい自然環境があることで、今回のように生き物や植物を身近に感じ、生物多様性などにも興味を持つことができることがとても良い、と自然観察指導員の皆さんは戸越の環境を大切にとらえています。確かに、とても恵まれた場所だと思います。
また別の季節にもこの講座を開催し、また違った音や風景を体感できたらうれしいです。
参加者全員でこのプロジェクトの合言葉「わぉ!」と言って記念撮影。
(事業担当)