日時:2023年8月21日(月)10:00~11:30 |
夏休みも終盤を迎えて、色々な体験や思い出を作った子どもたちもそろそろお家に戻ったころ。ソニー教育財団によるモノ作りワークショップを2日続けて開催しました。
ソニー教育財団は、未来をつくる子どもたちの「科学する心」を育む環境を応援する という理念のもと、様々な支援活動を行っています。
エコルとごしでも、子どもたちのセンスオブワンダーを何より大切に考え、日々の活動や講座を作っているので、一緒にワークショップを開催できることを大変嬉しく思います。
今回は、講師としソニーグループの大分県にあるソニー・太陽(株)から講師の方々が来て下さいました。ソニー・太陽(株)では、「音の入口と出口」と表現されるように、世界最高品質のマイクロホン、ヘッドホンを生産しています。そして、障がいのある人も一緒に働いていて、従業員の6割がなんらかの障がいがあるという会社です。
1人1人違うことが、当たり前でそれぞれを尊重し合って、みんなが心地よくいられる社会であるといいですね。
今回のワークショップもインクルージョンワークショップとして、それぞれのペースや取り組み方を尊重しながら、自分でものを作る楽しさや喜びを感じてもらえればと思って開催しました。
最初に、講師の佐藤さんから、作る時に気を付けることを教えていただいてから、音に関するクイズで音の性質について学びました。
ワークショップに入る前に、今日はじめて会うお友だち、先生なのでグループごとに自己紹介。自分の名前、今はまっていることをみんなに伝えます。
そして、スピーカー作りの開始です。まずは、動線をクルクルひたすら巻いてコイルを作ります。ここがポイントになるのですが、時間がかかって、とても根気のいる仕事なのです。黙って黙々と手を動かす子。要領よく巻ける方法を見つけた子。グループ内でお隣と相談しながらコツをつかむ子。みんなそれぞれのペースで進めます。講師の方々がそれぞれの子どもの自分でやりたい気持ちを尊重しながら、サポートしてくださいました。
コイルを巻いて、銅線をやすりで削り地道な作業を積み重ねて、スピーカーが出来上がりました。
スピーカーを耳に当てて、音楽プレーヤーとスピーカーをつないで、スイッチオン!
とたんにみんな、ニコニコ笑顔になりました!
いい音で、大好きな曲が聴こえてきたようです。
今回全員が音を出すことができて、大成功。自分で作ったスピーカーに大満足のようでした。
「帰って、ゲームに繋いでみたい!」
「自分のタブレットで音楽を聴いてみたい!」
などみんな嬉しそうに、手づくりスピーカーを抱えて帰りました。
今回の「手づくりスピーカーを作ろう」は定員の数倍のお申込みがあり、午後にも同じ講座をしていただくことになりました。
午後は、保護者の方にお隣に座って、子どもたちの取り組む様子を見たり、写真に撮ったりしていただきました。
講座のはじめにソニー教育財団の原田さんから「保護者の方は、口、手を出さずに、子どもを見守ってくださいね。」というお話がありました。自分で試行錯誤をして、少し苦労をして作りあげると、達成感や自己肯定感が生まれます。
大人は、近くでも見守って、相談を受けた時にアドバイスできるような距離感を持てると良いのかもしれません。
午後の回は、ソニー希望・光株式会社の皆さんが、サポートしてくださいました。
午後も全員が自分でスピーカーを作り上げて、手づくりスピーカーの音を聞くことが出来ました。
(事業担当)