日時:8月5日(土) |
今回は、エコルとごしのある品川区から離れ、西国分寺で里山についての講座を開催いたしました。
西国分寺駅は、JRの2路線が交わっている大きな駅ですが、徒歩5分ほどの場所が今回の会場です。木々に囲まれた自然豊かな会場で、今回は里山についての3つのテーマを体験いただきました。
1つ目は、里山の自然観察。こちらでは、今回の会場である日影山、姿見の池を中心に、植物や動物を観察しました。
日影山ではスギやヒノキ、ムラサキシキブなど、さまざまな植物だけでなく、オスのカブトムシや、ハート模様のあるカメムシなど、品川区では見つけることが難しい生物も観察することができました。
姿見の池では、ツユクサなどの植物だけでなく、シオカラトンボやカワセミなども見られました。カワセミが池に飛び込む姿なども見られ、東京都でも見られる地点があるのは驚きでした。
今回の里山は線路沿いにありますが、絶滅危惧Ⅱ類(VU)のキンランという植物がみられるなど、非常に自然豊かなエリアなのです。
2つ目はセミの観察。セミの生態についてのクイズだけでなく、講師の方に、実際にセミの抜け殻の実物をお持ちいただき、セミの種類による抜け殻の違いなどを学びました。
先ほどの自然観察では、ところどころに穴が開いていましたが、これらは、セミが羽化のために土の中から出てきた穴とのことです。セミは、300個ほどの卵を産みますが、大人になることができる個体はほんの一握り。うるさいと感じるセミの鳴き声もうるさいだけではないのだなぁ、と感じてしまいます。
3つ目は、竹の水鉄砲づくり。竹は、成長が早く、繁殖力も強いため、どんどん増えていきますが、現在ではあまり利用されなくなっており、放置された竹林が獣害や土砂災害の原因となる竹害が懸念されています。今回は、厄介者となってしまった竹をうまく活用する方法の一つとして、昔ながらの水鉄砲を作りました。のこぎりで竹を切ったり、キリで穴をあけたりなど、皆さん初めての体験でしたが、頑張っていました。
完成した水鉄砲で早速的当てゲームをしていただき、勢いよく飛び出す水に皆さん楽しんでいただけたようです。
長い夏休みもいよいよ折り返し、皆さんも里山に出かけ、自然と触れ合ってみませんか?
(事業担当)