日時:2024年7月25日(火) |
今日のワークショップは、海の自然環境や海洋プラスチック問題にモノづくりを通して触れて、感じて、考えてもらおうと企画しました。
講師にお招きしたのは、海の近くの町逗子にお住まいの、松澤有子さんです。松澤さんは、自然環境問題をテーマにしたワークショップを開催したり、そこに暮らす人たちと大きな作品を作ったりするインスタレーションアーティストです。
エコルとごしでは、昨年末に1Fコミュニティラウンジで、松澤さんの作った「海のクリスマスツリー」を展示させていただき多くのご来館者に楽しんでいただきました。
会場のテーブルの上には、海で拾った様々なものが並べられました。
色とりどりで大きさや形も様々なものがあります。貝、海藻、鳥の羽、ガラスや陶器のかけら、ペットボトルのキャップなどなど。
色とりどりのものの多くは、小さなプラスチックのかけらです。海に流れて、かけらになる前は、どんな姿だったのかわからないものが多くありました。
海に入ると、波にもまれて砕かれて、どんどん小さなかけらになって、マイクロプラスチックになって様々なところに入りこんでしまいます。魚や海の生き物が食べて、体の中に入ってしまいます。
最近になって水蒸気と一緒に空に上がり、雪といっしょに降っていることもわかったそうです。
そして、気が付かないうちに私たちの体の中にもプラスチックが入り込んでいすようです。
それから、品川に住む私たちにも身近な湘南の海。最近は「磯焼け」と言われる状況が続き、海藻が減ってしまい、ムラサキウニが大量発生してしまっているそうです。その原因は海の生態系バランスが崩れていること。サーフィンを楽しむ人や、町に住む人たちで海を守るために、ウニを取ったりして海の環境を守る活動をしているそうです。
海のモンスターキーホルダーの材料にも、ウニの殻を持って来てくださいました。
海のお話やクイズの後は、海のモンスターを作ります!
様々なものの中から、自分の好きなものを選んで、組み合わせて作ります。
材料に穴をあけたり、紐で結わえたり、ボンドでつけたり。
ビーズ細工や、材料が整った工作とは違って、材料をどう使うかも考えて、工夫して作ります。
みんな夢中になって作っていました。
そして、最後は丸太の上にみんなの作品を並べていました。
ユニークでオリジナリティーあふれる素敵な作品ばかりです。
講師の松澤さんも、「みんなの作品素晴らしい!すごいのが出来たね!」と笑顔がはじけていました。
工夫したところなどを伝え合い、みんな自分の作品に愛着を持ってくれているようでした。
今回のワークショップで使った、海で拾い集めたものは、ゴミでもあります。
自然物以外のものが、なぜ海岸にこれほどあるのか。そして、それからそのままだとどうなるのか。今回のワークショップでいろいろなことを感じて、そして考えて、次に小さな行動に繋げてもらえたら嬉しいです。
(事業担当)