日時:6月25日(日) |
エコルとごしでは環境についてみんなで楽しく考える講座やワークショップを開いていますが、今回は海外と日本とで環境への取り組みや背景の違いを知り、それをどう考えるのかの機会にしようと企画しました。
エコルとごしにはスズキ・ダニエレ・ヒトミさんという、日系ブラジル人の方がスタッフとして働いています。
そこでスズキさんから故郷のブラジルについてお話を伺うことにしました。世界は広すぎて、一度ですべての国は知ることができませんものね。
始まりはスズキさんのポルトガル語から始まりました。ブラジルは15世紀にポルトガルの植民地であったので、そこから言葉がポルトガル語になったのです。せっかくなので、ポルトガル語でのあいさつをスズキさんから教えてもらいました。
こんにちは boa tarde
もっと軽いあいさつは oláです。
ありがとう obrigado これは男の子 obrigada こちらは女の子のことばです。男性と女性で少し末尾が違います。
そして自分の名前を紹介する Meu nome é ~
スズキさんからみんなすぐ覚えて、良い発音だとほめられました。
ブラジルと言えばサッカーが有名。本当はみんなと外へ出てサッカーをしたいけれど、今日は時間も場所もないので、ブラジルの子どもたちもよく遊ぶ「テーブル・キャップ・サッカー」にチャレンジしました。ブラジルでも昔ながらのゲームとして子どもたちにおなじみです。
三角に置いたキャップのうち、1つをほかの2つのあいだを通って、3回目でゴールすると得点という簡単ルールで、ペットボトルのキャップを使うだけのシンプルゲームですが、やってみるとなかなかゴールができません。難しい中ようやく得点できた子が!とてもうれしそうでした。
対戦前には先程覚えたての、ポルトガル語で自己紹介してからスタートしました。
引き続きスズキさんからブラジルについてのお話です。
ブラジルは世界で5番目に大きい面積を持つ国。日本の22.5倍だそうです。国が大きいので、4つのタイムゾーンと6つの気候ゾーンに分かれています。6つの気候はサバンナや熱帯、草原地帯など異なりますがそこに住む動物や植物も変わってきます。スズキさんはとてもきれいな写真をたくさん見せてくれました。
特に大きく占めるアマゾン地帯の迫力はすごかったです。熱帯雨林のジャングルは、地球の温暖化にまで影響するほど、大きく重要な場所です。アマゾン地帯の植物の出す水分や酸素のおかげで進む深刻な地球温暖化が少しスローダウンできているそうです。
エコルでもよく話題になる再生可能エネルギー。自然力を活用したエネルギーで、ブラジルでは広大な土地を活かして、水力発電があり、全体65%ほどを占めているそうです。
またどのゾーンにも入れることですが、樹木伐採や都市開発、乾燥による火災のため森林地帯がなくなりつつあり、そこに住む動物の高値売買という許されない行動等もあり、絶滅危惧種の動物が増えているそうです。
日本とブラジルは115年前から移民が行き来し、つながりが深くあります。ブラジルで人気のアニメーション「モニカ」でその移民の歴史について取り上げているものがあり、紹介されました。
また人だけではなく、輸出入でモノが行き来しています。日本での栽培が難しいコーヒー豆はブラジルから届く代表的な輸入品ですね。
ブラジルの地理、気候、生物や環境に対しての取り組みを見てきましたが、
日本とは全く違うものだということがわかりました。
どちらの国も水力発電エネルギーの生成に力を入れていますが、ブラジルの国土は日本の面積の20倍以上です。そこに流れる河川も太く大きいものですので、水力のパワーも強力で大きい。
でも今やすべての地球上で、環境を保つための行動や考え方が求められています。
また歴史上、ブラジルは長く日本とのつながりもあり、多方面で仲良くできる国です。これからの地球環境についても、お互いの強みをもちよって何か目指せるとよいと思います。
ひとつの事例ですが、ブラジルの森林を守りながらできる農法「アグロフォレストリー」によって栽培したカカオを使ったチョコレートを販売しています。ブラジルと日本が手を組んで、地球環境を守っています。
このようなことがますます増えるとよいと、参加のみんなからも声があがりました。
スズキさん、ブラジルのことをたくさん教えてくださって、ありがとうございました。
合間に流れていた、ブラジル音楽もとてもたのしい気分になりました!
(事業担当)