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イベントレポート

2023/6/11 動物になって考えよう!動物かんきょう会議inエコルとごし

# 講座・ワークショップ

日時:6月11日(日)
講師:日江井 香弥子(せかい!動物かんきょう会議 認定インストラクター)
場所:3F多目的スペース

さてさて、【動物かんきょう会議】とは?
地球・自然環境については、よく耳にしますが、よくよく考えると、我々人間から発信される人間主体の勝手な言い分であって、動物からの意見や声は聞くことができません。
もし動物たちの声が聞けたなら、そこからは全く違う視点や問題点があがるのでしょう。残念ながら、それを実現することはできませんが、動物の目線で見ると世界がどのように見えるか想像し、その動物になりきり、発言、意志表示すること。これが【動物かんきょう会議】です。

そういうやり方は「ポジションチェンジ」と呼ばれる、相手の世界に入り、視点や思考をくみ取る技法だそうです。
今回のワークでは4グループに分かれて、各グループにはファシリテータ―の方々が付いて、みなさんの手助けをしてくれます。

まずは好きな動物キャラクターを絵に描きます。名前もつけて、住んでいる場所や家族、好きなこと、嫌いなことを設定します。
参加した小学3年生から6年生の18名は、すぐに動物キャラクターの絵を大きめサイズの画用紙に描き始めました。何も見ずに、とても上手に!どれもチャーミングな動物キャラクターばかり。私たちはまずこのことに驚きました。そのイマジネーションや実行力は誰でも簡単にできるものではありません。すばらしい参加者の皆さんです。

次にファシリテーターやインストラクターの方3名が、なりきった動物キャラクターで緊急メッセージを発言しました。

アメリカザリガニのマイク、二ホンジカのジュン、そしてアカウミガメのポポーです。
そのメッセージはどれも悲痛で、気の毒なものでした。

参加者はもっとも関心のある動物キャラクターのメッセージを選び、その動物キャラクターの場所に集まり、自分の意見を言い合います。

「エサとして勝手に人間がアメリカから連れてきて、池の生態系を荒らす外来種!と言われ嫌われる」アメリカザリガニ

「昔から日本にいて、利用されて数が減ったり保護されて増えたり、今は農作物を荒らし、樹の皮を食べて森林を壊す害獣と呼ばれる」ニホンジカ

「海の汚染で、謝ってビニールを飲み込んだり、網に引っかかり命を落としたりする仲間が多い」アカウミガメ

参加者からは「人間の身勝手」「売ったり買ったり儲けるためやっている人間の行動だ!」等、少し怒った気持ちで意見が出されました。

そこでその訴えを伝えるために「動物新聞」というツールをつくって、より多くの人にこの状態を知ってもらうことを試みます。みなで考え、どうしたらその問題を解決できるかを探るためのひとつの方法です。それぞれがとても真剣にその問題を伝えようと、絵や文字で表現します。とても集中している様子が伝わってきました。
出来上がった新聞の中身を何人かが、その場で発表してくれました。

今回は絶滅危惧種や地球温暖化の問題に向かい、ではそれに対して私たちはこれからどうしたらよいのだろうということを思考します。今回のワークショップは約100分で終了しましたが、この課題に向かい始めた今、これからが私たちの取り組みへのスタートです。
子どもたちの未来に向けてSDGsの18番目のゴール「子どもがおとなになったとき。自然といっしょに楽しくくらせる社会をつくろう!」にめがけていきたいと思いました。

 

(事業担当)

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