日時:6月4日(日)14:00~15:30 講師:イアン筒井 場所:3F多目的スペース |
今回の講座は、6月5日の世界環境デーに合わせて開催した講演会です。
動物の視点になって社会の諸問題について考える、子ども向けのプログラムを大人の私たちが体験し、未来を生きる子どもたちに私たち大人が何をどんな形で残していけるのか、残していかなくてはならないのかを考える講座となりました。
まずは、自分がなりきる、動物のイラストを作成しました。今回は、この動物たちの立場になって、次の2つのテーマから1つ選び考えてみました。
人間(自分自身)のままでは言いずらいことも、動物になりきってしまえばいいやすい、という発想の転換で、参加者が考えたことを自作のイラストの動物として、参加者同士意見交換をしました。
今回考えるテーマは、
①1年間の東京都民全員が食べる量に匹敵する量を食品ロスとしてゴミに出していること。
②地球上の哺乳類は、人間が36%、家畜が60%に対し、野生動物は4%しかいないこと。
「料理を作ることが少なくなって、買って済まそうとしているのでは?(猫の視点)」
「何が足りないかを考えてから買い物に行っているのか?買いすぎていない?動物は買い物に行かないよ?(猫の視点)」
「人間は狩りをしていない、大変な思いをしていないから、ポイポイ捨ててしまうのでは?(カワセミの視点)」
といった意見が出ました。
また、テーマ②では
「人間が、動物のために作った家(ハチの巣など)は、動物の維持にはなるけれど、共生と言えるのか?はちみつは人間に取られてしまう(ハチの視点)」
といった意見が出てきました。
今回、テーマとしたこちらの2つの課題については、どちらも答えが無い課題です。しかし、答えがないからと言って、考えなくてよいわけではありません。
そして、このような課題について子どもたちが考えるためには、子どもたちの自由な思考が大切です。だからこそ、私たち大人が子どもたちに答えを与えるのではなく、一緒に考えていくことが必要なのです。
技術でサステナブルな社会にしようと、私たちの先輩は取り組んできました。しかしながら、地球温暖化は止まっていません。私たち大人は、未来を生きる子どもたちのために、子どもたちと一緒に考えることが必要な時代になったのかもしれません。
(事業担当)