日時:2023年3月21日(火・祝)9:30~12:30 |
昨年11月に開催予定でしたが、あいにくの悪天候で延期となり参加者の皆さまには、長らくお待たせしてしまいました。
当日も東京地方に雨の可能性ありという予報で少し心配しましたが、無事に実施できました。
公園の桜も咲きはじめ、緑も芽吹いてわくわく感は高まります。
品川区に事業所のあるソニ-グループ株式会社と日本自然保護協会で協働の「わぉ!わぉ!プロジェクト」11月には「この音、知ってる?生きものの音をつかまえよう」を実施し好評でした。
今回は生きものをじっくり観察し、その命に「わぉ!」と感じたら、カメラで撮影し、それを家族や友だちに伝えることをします。
参加者はそれぞれの撮影できるもの、一眼レフカメラ、スマホについているカメラ、コンパクトデジタルカメラ等々持参して、撮影に挑戦です。
まずは秋山先生から撮影テクニックを教えていただきました。
「マクロ撮影」をマスターすることが、ひとつよい写真をとるコツだそうです。
花や草木の細かい部分まで拡大するように、写すことが可能です。
チューリップアイコンが出るカメラ機能があれば、それを使いましょう。
100円ショップでも入手できるマクロレンズや虫メガネでも代用可能です。確かにそうして撮影すると、写真全体にメリハリの利いた画像になりより写真が楽しくなります。
また撮影の時に大切なことを教えていただきました。
・見たものは自分の眼に焼き付ける。
・生きものの生活のじゃまをしない。
・楽しく撮影する。
さらに写真にタイトルをつけるつもりでトライすると面白く、生きものを見る目が変わってきますというアドバイスもありました。またソニーの畑田さんから、カメラメーカーとしてAIを駆使した最新機能を搭載したカメラを紹介頂きました。そして今回、使ってみたい参加者はそれを持って自然観察に出ることができます!
2、3名の子どもたちが貴重なカメラを借りるチャンスを得ていました。
さあ!いよいよ公園へ出発です。
2班に分かれて、それぞれの先生に色々教えていただきつつ、そして自分の眼で良く見て、感じながら公園を周ります。みんな足元の葉っぱから、空に伸びる木の枝先まで全方向にカメラを向けていました。
今回はカメラ撮影が目的なので、公園やそこにいる生きもの、草花などに注目しますが、
先生と子どもたちは時々耳をすまして鳥のさえずりを聞くこと、落ちてきた葉っぱのにおいをかぐこと、さらには鳥の糞から何がわかるかをしながら、五感で自然をとらえて歩いていきました。
これが自然の中に身を置く醍醐味ですね。自分と自然の波長がだんだん合ってくる感じがしました。
1時間ほどの公園巡りを終えると、館内に戻りそれぞれが撮影したお気に入りの1枚をみんなに発表して、「わぉ!わぉ!」を分かち合います。
発表するときはその写真のタイトルをつけることにも挑戦しました。
次々にスクリーンに映し出される写真は、どれもとてもすてきでした。タイトルも 「カッパのお皿」「水辺の石鳥」「大量のにきび」などその感性にも驚くばかり!
子どもは身長が低い分、下から見上げて撮る花など本来難しいアングルでも、子どもの特権で意外に簡単に撮れていることがしばしばあるそうです。
感動する生きものや自然をカメラにおさめて、何度も見たいと思うのは当然ですが、普段何気に見ているものでも、その見方を変えると葉の柄が人の顔に見えたり、物語が浮かんでくるようなタイトルをつけることで、写真の撮り方が変わったりと今日の講座であらたな気づきがありました。
そんな写真をあつめて「わぉ!な生きものフォトコンテスト」が毎年開かれます。
第8回の入賞作品の展示がエコルとごしで5月に初お目見えします。どうぞお楽しみに!
(事業担当)