品川区内の公園を中心に、子どもたちが自然と触れ合う場づくりを行うNPO法人「そとぼーよ」に所属しながら、ご自身もプレイワーカー・イラストレーターとして活動する かないとよあき(かないっちょ)さんを講師に迎え、戸越公園で生き物探しを行いました。
ポイントは2つ。親子で楽しむことと、「音」、「匂い」、「手触り」など、感覚を使って自然を感じること!視覚に頼りがちな日常生活から抜け出し、しばしのあいだ、自然の中で五感を研ぎ澄ませてみました。
<参加者の声>
- とても良かったです。個人的には枝を折った時の香りに感動しました。
- 普段見ることができないヤモリやカエルを見せてもらうことができて、親は嬉しかったです。子どもはダンゴムシに夢中でした。
- 親子とも楽しかったので、また参加したい。
出発前に、コミュニティラウンジでかないっちょさんからレイチェルカーソンの「センス・オブ・ワンダー(神秘さや不思議さに目を見はる感性)」についてのお話や、注意が必要な生き物についてのお話がありました。
お話の次は、おさんぽバッグづくり!見つけた生き物や葉っぱ、枝などをバッグに詰め込んで、みんなでシェアします。
フィールドを野外に移し、用意していた木の枝をのこぎりで切り始めたかないっちょさん。
「なんだか、いい匂い~♪」 この枝は「クスノキ」という木で、樟脳が含まれており、すっとした特有の香りがしました。
いよいよ生き物探し開始!どんなところに生き物はいるかな?
石をひっくり返してみると、「幼虫ちゃん」!石の下は生き物の住処になっていました。
竹垣のすき間にヤモリをみつけました。見慣れない生き物におっかなびっくり。
かないっちょさんのペットのカエル。勇気を出してお腹にタッチ!感触はどうかな?
観察のあとは、図鑑で振り返り。生き物への興味も深まったようです。
子どもを対象とした自然観察は、ともすれば、昆虫採集になってしまいそうな印象ですが、生き物の住処、生き物の形、そして生き物が住まう環境、おひさま、風、水の流れ、環境を構成する要素に目を向け、観察を通して自然とつながることができた時間となりました。自然は、遠い世界の自分とは無関係なものだといって切り捨てず、壊れやすく、決して恒久的なものなどではないと知ると、その持ちえた感性で世界を変えていける一人になれるのではないでしょうか。
子どもたちの未来はきっと明るいです。
(事業担当)