河川たんけん隊!東品川二丁目船着場に集合です!!今回は午前と午後の2回に分かれてのワークショップとなりました。
船に乗る前に、品川区防災まちづくり部河川下水道課河川たんけん隊長の赤松さんから30分の講座を受けます。どうして川が汚れてしまうの?何をしたら川がキレイになるの?私たちは何をすべきなの?
<参加者の声>
- 汚水を出さないように食べのこしなどをしないようにしようと思った
- 自分はかんきょうを守り切れていないところもあったのでもっと注意しようと考えた
- 汚い水を極力排水しないようにしたい
しっかり学んで、いよいよ乗船です。屋形船「大江戸」さんの船を貸切って、天王洲アイルの街を眺めながら出発です。
長さ8kmにおよぶ目黒川を品川区エリアまで約3.7km遡上していきます。エコルとごしのある戸越から目黒川につづく下水道吐口(約3m×2.5m)。なんと目黒川には63個の下水吐口があるそうです(品川区内はその内の30個)。
フタつきの下水道吐口も沢山ありました(増水した際、川の水が逆流しないためです)。右は地下鉄の施設に流れ込んだ雨水などの地下鉄地下水を排出するための吐口です。
赤い御成橋から下水の再生処理水の放水時間に遭遇!
芝浦水再生センターで下水処理した再生水を散水することで、目黒川の水量を維持し水質改善を図ります。毎朝8:30と10:00~21:00の1時間ごとに10分~30分間ほど散水します。夜間はライトアップされて幻想的な光のカーテンが見られるそうです。
上流に向かうと川の色が緑から茶色に変化していきます。この日はちょっとにおいます。ちょっとクサいです。
目黒川荏原調節池
ゲリラ豪雨や大雨が降ると一気に目黒川に流れ込み、川の水位が上がり災害の原因になります。こんな時この建物が活躍します。建物内は地下4層構造になっていて、増えた水が流れこみ貯めこむことで、川の氾濫や決壊を防ぐのです。
なんと!水を貯める量は小学校の25mプールの約670杯分!(約20万リューベ)
今年の3月から稼働している目黒区の水質浄化施設
川底から汚れた酸素の少ない水をポンプでくみ上げ、空気中の酸素を溶かし込んで「高濃度酸素溶解水」を作り、再び建物前と上流約100mの川底に放流します。
上流には黒い塊(スカム)が浮遊し、硫黄のようなにおいもします。それでも目黒川は数年前より豊富な種類の魚が泳ぎ、それを狙う鳥たちも多く見受けられるようになりました。
五反田船着場にて下船。
机の上だけでは学べない環境学習でした。眼で見て、耳で聞いて、においを嗅いで、心に刻まれたなら、次は何をすべきかを実行に移すことで環境にもやさしくなれると思います。
(事業担当)