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活動レポート・ブログ

2023/2/28-3/26 本濃研太ダンボール彫刻展「エコルとごしに動物たちがやってきた!」

# イベントレポート

日時: 2023年2月28日(火)~3月26日(日)
場所: 1Fエントランス・コミュニティラウンジ

エコルとごしにやってきた25体のダンボールの動物たち。ほぼ実物大の大きさで迫力いっぱい。その佇まいと表情は、なんとも言えない親しみと存在感を放っていました。ダンボールという素材と本濃さんの作家性で、動物たちからは体温ともいえる温かみを感じるほどでした。

とても身近な存在のダンボールは、リサイクルの優等生です。ほぼ100%リサイクル可能な素材で、日本のダンボール回収率は95%、古紙利用率は90%と言われています。
今回展示した作品たちも、本濃さんご自身が集めたダンボールで作られています。大きな作品を作りたい!と思いダンボール彫刻をはじめたそうです。
「彫刻の素」として、製作途中のダンボールの一部も展示し、どのようにつくられているのかわかるように、自由にさわれるコーナーも作りました。

大きなガラス窓から見える、戸越公園の木々、木をふんだんに使用し高い天井でゆったりとした空間のエコルとごしに動物たちは、しっくりなじんでいました。作家の本濃さんも「作品もこの空間が気に入ったようで、のびのびして見える。」とおっしゃっていました。今回の展示には、戸越公園の伐採樹木を輪切りにしたものを作品の周りに並べ、展示スペースを自然な形で確保するようにしました。戸越公園で生きた木が、動物たちの足元にあることで作品と空間の一体感が増したような気がします。

午前中、区内の保育園に通う子どもたちが、遠足やお散歩で来てくれて、嬉しそうに歓声をあげ動物たちと対面していました。小さな子どもは床に寝そべって、動物たちと視線を合わせ会話しているようです。

小学生は初めて見る動物のダンボール彫刻に、驚いた様子で「エコルにすごいのがあるよ!」「やばいのがいるよ!」と友達同士で楽しそうに見て回り、動物クイズに挑戦していました。

作品を見て驚き、その後に夢中でクイズに取り組む子どもたちの姿は、見ていてとても嬉しくなりました。まさに「センスオブワンダー」。
何かと出会い、驚きや喜びなど感性が動くと、自然に知的意欲にもつながることを、子どもたちが目の当たりにさせてくれました。

遠方から足を運んでくださった方、この展示をきっかけに初めてご来館くださった方、期間中なんども足を運んでくださった方、毎日多くの方との楽しい交流が生まれました。

同じものを見て、感想を共有して会話が生まれることは、とても豊かな時間です。エコルとごし職員、スタッフにとっても素晴らしい経験でした。
子どもたちだけではなく、大人の方たちもひとつひとつの作品をじっくり観て、写真を撮られたり、空間との調和を楽しまれたり、たくさんの素敵な光景を目にすることができました。

美術館や博物館でなく、誰でも自由に出入りでき、日々さまざまな方がご利用くださる環境学習交流施設 エコルとごしでの展示だからこそ生まれた、温かな時間、空間だったと感じています。

今回の展示ではそれぞれの作品に、その動物の特徴、歴史や現状をパネルにして展示しました。

作品の中にはウサギやネコのように、人の暮らしの近くにいる動物もあれば、ユキヒョウ、マンドリルのように絶滅が心配されている動物たちもいました。

産業革命以来近年の150年は、かつてない規模、早さで地球上の様々な生物が絶滅していると言われています。絶滅の原因のほとんどは、人間による開発や生活の変化にあります。

多様な命があふれる地球でこれからも暮らすために、私たちはどうすればよいのでしょうか。作品のすばらしさだけでなく、動物たちへの知的興味のきっかけになればという思いで、動物クイズカードを作り、作品を見ながら問題にチャレンジしてもらう仕組みを作りました。

さらに期間中の3/5(日)には、本濃研太さんを講師に、使用済みのダンボールを使って動物のお面を作るワークショップ「ダンボールのお面を作って動物になろう!」を開催しました。

子どもたちは、ダンボールを切って自分の好きな動物のお面を作り、夢中で創作した2時間でした。ワークショップの様子はイベントレポートからご覧ください。

今回の企画展では、多くの皆さまに多大なご協力をいただきました。
快くお店にポスターを貼り、チラシを置いてくださった近隣商店街のみなさま。
ふれあい掲示板にチラシを貼ってくださった、町会のみなさま。
駅に大きなポスターを貼ってくださった東急電鉄さま。 

本当にありがとうございました。

エコルとごしに来館いただき、作品を大切に楽しんでくださったみなさま、ありがとうございます。
エコルとごしがいつも新鮮な驚きや喜びを感じ、心地よくすごしていただける場所であるよう、職員・スタッフ一同努めて参ります。

そして、本濃研太さんとその素晴らしい作品に、心より感謝を申し上げます。

(エコルとごし職員・スタッフ一同)

◇おまけの写真コーナー◇