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活動レポート・ブログ

2023/3/29「捨てられたごみは、どうなるの?品川清掃工場見学ツアー!」

# イベントレポート

日時:2023年3月28日(火) 13:00~15:00
講師:品川区清掃工場 職員
場所:品川清掃工場(品川区八潮)

エコルとごしを飛び出して実施するアウトリーチ事業、今回は品川区八潮にある品川清掃工場へ出かけました。工場の周りは海沿いで大きな建物や首都高速道路が走るエリアです。
清掃工場の敷地も広大で約4万7千平米もあるそうです。約90メートルのそびえたつ煙突が目印です。煙突からは排ガスが出ているそうですが、もくもくしたものではなく透明で見えません。

まず職員の方から施設説明とごみの分別についてお話を聞きます。
東京23区には20以上の清掃工場があります。品川を含めその全てが可燃ごみを処理する工場。品川区のみんなの家やお店からでたごみは収集車でここに集められます。
見学会のあいだも収集車がやってきます。1台で約1.2トンのごみが入るそうです。

ごみを燃やすときに出るエネルギーは大きくて、発電に有効利用できます。熱源で水を熱して蒸気に変え、その蒸気の力でタービンの羽根を回して発電機に送ります。電気は工場内で使用され、余ったら売電しているそうです。自らエネルギーを作り出しているのは、エコルとごしと共通しています。

近くにある八潮団地までは地下パイプで約130℃のお湯を送っていて、給湯や冷暖房に活用しているそうです。
可燃ごみの中に時々、燃えないものが入っていることがあるそうです。針金ハンガーや傘、電池などは工場の機械の故障につながるので、やめてくださいとお願いされました。

いよいよ工場内の見学です。とても広くて少し高い建物なので、窓の外にひろがる八潮の景色は普段なかなか見られない光景でした。

最初に紹介された中央制御室は、監視システムがあり、職員の皆さんは24時間365日交代で勤務されています。少しでも止めることのできないお仕事には頭が下がる思いでした。

さらにそれぞれの場所にある見学エリアは大迫力でした。

最もすごかったのはごみバンカー。この日は6,000トンのごみがありました。1日で燃やせる量は最大600トン。1日でも工場稼働を止めてしまうと、ごみはあふれます。自動/手動と切り替えできる巨大クレーンでごみをかき混ぜたりつかんで、移動させています。ひとつかみで約3トン!

こんなすごい量を毎日出している私たちの生活を見直すことが必要だと実感しました。ごみバンカーから焼却炉へ送り約1,000℃で燃やし、虫や腐敗のない灰にします。この焼却灰は東京湾の埋め立て地へ運ばれていましたが、実は埋め立て地の残されたスペースはもうあまりありません。あと50年持たないのではないかと言われているそうです。そこで灰をセメント原料として活用したり、リサイクルやリユースでごみそのものをださない努力をしないといけません。
また燃えるときに出る排ガスはろ過して洗煙、さらには触媒反応させて、無害なものだけを排出させています。

驚くようなエネルギーで燃やし、またそれを再利用している清掃工場を見学できて、多くを知ることができ、また何気にごみを捨てることについて改めてよく考える必要があると感じました。

 

(事業担当)